『運命の女』のように厳かに使われるのに慣れた『〜の女』に、
「うどん」を入れるだけでこんなにコメディタッチの言葉に…(笑)
ヤマシタトモコ著『ミラーボール・フラッシング・マジック』の帯に、確か
『男の一秒と女の一秒はこんなにも違うのか』というような文がありましたが、
『男の妄想と女の妄想はこんなにも違うのか』と本作にて認識を新たにした次第です。
大学の食堂でうどんを出す35歳の女と、うどんを頼む21歳の男(学生)。
女が男を意識しだして、『出逢い』『切っ掛け』を妄想するのに対し、
男は女を意識しだすと、『結果(下着の色・相手の過去)』を妄想する本作に、
深く納得させられました。女は徐々に熱くなり、男は徐々に冷めゆく…
いえ、本作はお互いの盛り上がり度が丁度バランス良くなるのですが。
それにしても意表を突いた表紙です。後ろ折り返しにいる第3のキャラが(笑)
大学外で偶然会った時に、お互いが「うどんの…」と呼ぶのには笑いました。
映画『イングリッシュ・ペイシェント』の砂漠の空撮はエロティックでしたが、
うどんにエロスを感じる感性か…えすとえむ氏の新境地? 本領発揮?
とりあえず気の合う友人に薦めたくなる一冊でした。