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うつつ・うつら
 
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うつつ・うつら [単行本]

赤染 晶子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

壊されてはならない。大切な言葉を、本当の名前を。彼女の名は「マドモアゼル鶴子」、場末の劇場で受けない漫談を演っている。外から流れこむ映画のセリフが漫才を損ない、九官鳥がくりかえす言葉は意味を失い、芸人たちは壊れていくが、鶴子は…。文學界新人賞受賞作「初子さん」収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

赤染 晶子
1974年、京都府宇治市生まれ。京都外国語大学卒業、北海道大学大学院博士課程中退。2004年、「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 153ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/05)
  • ISBN-10: 4163259309
  • ISBN-13: 978-4163259307
  • 発売日: 2007/05
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 542,514位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
「初子さん」「うつつ・うつら」の2編を収録した中篇集。

比喩ではなくリアル体験としてなら、本当にむしむしと暑い日には、空気は粘りつくように重く感じられて、必死に息を吸うのに酸素が取り込めないように苦しくなり、死んでしまいそうな気がするときがあるものだと思う。これは万人誰でも経験がありそうだ。
それが「暑さ」のせいではなく、「自分の人生・生きている毎日」それ自体のせいで、、、ということになると、少し薄幸な人か神経症的な人に限られてくるのかな、と思う。
あるいは、誰でもわかる・味わったことのある感覚なのかもしれない。

劇的なショックはなくて、緩慢に絞め殺されるように苦しい。でもたいていの場合は生き延びている。その倦怠がさらに重い。

そういうものを、すくいとって描いている小説(だと思うのだが、、、多分)にもかかわらず、不思議とずるずると最後まで引っ張られて読めた。
最後まで読んで、カタルシスが得られるわけではないので私自身の好みではないのだが、なんというか興味引かれた小説である。
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