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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
これはこれで,
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レビュー対象商品: うつくしい子ども (文春文庫) (文庫)
少年犯罪という問題の渦中に放り込まれた、加害者の家族としての主人公から見た一連の事件顛末というか。テーマの割に、 ドロドロ感や心苦しくなるような切実さは感じませんでした。 良くも悪くも。 主人公の感性が現代的で、文体が独特ながら軽妙で読みやすいのは 作品として線が細い印象。これも著者らしいといえばそうかも。 少年犯罪という重たいテーマを踏まえて読むとちょっと物足りない、
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
もどかしい思い,
By 紺碧の飛行人 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: うつくしい子ども (文春文庫) (文庫)
少年犯罪をテーマにしているということもあり、その結末はどう転んでも、もどかしい思いをぬぐい去ることはできません。本書もそういった印象でした。しかし犯罪にまきこまれた被害者と、その周辺にいる人、また犯罪者と、その家族などの心理描写、舞台設定は見事で、現実に起きたある事件を受けて執筆されたという事実を裏付けるようでもあります。本書は石田氏の他のどのシリーズ(池袋ウエストゲートパークなど)とも違い、小気味の良いテンポ、若々しいリズムなどはあまり感じられませんでした。東野圭吾氏の作品のような、程よいテンポとリズムと重厚さの調和が、読んでいて心地いいようでもあり、その世界に感化されて気分が重くなるようでもあり、読者の捉え方によっては様々な印象をうけるのではないかと思いました。 やはり石田氏の作品ははずれがない。そういった意味で私にとって安心して、本を新たに開くことのできる小説家であると言えます。本書も多分に漏れず、違ったテイストではありましたがとてもおもしろかった。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
愛で真相にせまる,
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レビュー対象商品: うつくしい子ども (文春文庫) (文庫)
13歳の弟が少女を殺してしまった。14歳の主人公は、その現実を正面からとらえ、逃げない。弟を愛し続けたのだった。その愛は兄にとってとても自然なことで、弟を憎むことなんて考えられなかった。そういうありのままの態度は、学校の友だちに受け入れられ、ある新聞記者の共感を買い、両親をなごませる。そうしているうちに、思いがけず事件の真相にたどりついた。愛が期せずして彼を真相に導いたのだ。この作品は社会はミステリーだ。石田が書きたかったのは、実際に起こった事件に対する社会の反応への警鐘である。ああいう事件に対して、社会は何らかの納得いく説明を求める。家庭環境とか、本人の異常な性格とか、自分が汚染されないような理由をみつけて安心しようとする。もちろんあの事件が自分の周囲では起こりえないと感じるのは自然であるが、安易な、興味本位の理由を見つけてはいけないのだろう。
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