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主人公の感性が現代的で、文体が独特ながら軽妙で読みやすいのは
著者の持ち味ですね。ただなんとなくきれいごとめいていて
作品として線が細い印象。これも著者らしいといえばそうかも。
ラストあれでいいんだろうか。
少年犯罪という重たいテーマを踏まえて読むとちょっと物足りない、
浅いと正直思いましたが、話としてはまあ楽しめたし石田衣良らしい
筆致の作品でした。
この作品は社会はミステリーだ。石田が書きたかったのは、実際に起こった事件に対する社会の反応への警鐘である。ああいう事件に対して、社会は何らかの納得いく説明を求める。家庭環境とか、本人の異常な性格とか、自分が汚染されないような理由をみつけて安心しようとする。もちろんあの事件が自分の周囲では起こりえないと感じるのは自然であるが、安易な、興味本位の理由を見つけてはいけないのだろう。
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