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うつから帰って参りました。 単行本(ソフトカバー) – 2007/9/27

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商品の説明

内容紹介

「私をスキーに連れてって」「病院へ行こう」
「僕らはみんな生きている」「彼女が死んじゃった。」
など数々の作品を手がける人気脚本家が書いた
爆笑と感涙のうつ病体験記

ワンダーランドに迷い込んだのは、家族も同じだった。
この本を書くために、当時のことを訊くと、妻は、最初は怒りながら、
最後はあまりの酷さに笑い転げながら、知らなかった出来事を教えてくれた。
僕も、初めて出会う自分である……。

小一時間ほど話したとき、松山先生が口を開いた。
「一色くん。きみは、うつ病だと思う」
びっくりだ。
自分が病気だとは、想像さえしていなかった。
気持ちが沈み、抜け出せないことも、
限度を過ぎると病気なのだと、初めて知った。
この気鬱は、「気のせい」ではなかったのだ。
咳と熱に長く悩まされた人間が、
「あんたは風邪だ」
と言われて仰天するような間抜けさだ。 (本文より)

うつ病に罹っている人。
うつ病患者を家族、恋人、友人に持つ人。
この拙い本が、せめて定価程度には役に立ってくれたらと願っている。

一色伸幸

内容(「BOOK」データベースより)

「彼女が水着にきがえたら」「病院へ行こう」等の脚本で有名な著者は律儀なるが故に精神的に追いつめられて薬物中毒になる。が、様々な奇行の果てに辿りついた精神科医に「うつ病」と診断されたことで心が軽くなり、周囲に温かく見守られていく中で…。発症から克服までを軽妙なタッチで描く、笑いと感涙のうつ病体験記。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 267ページ
  • 出版社: アスコム (2007/9/27)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 477620469X
  • ISBN-13: 978-4776204695
  • 発売日: 2007/9/27
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 11.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.9 11件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,138,693位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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形式: 単行本(ソフトカバー) Amazonで購入
「うつから帰って参りました」というタイトルで、最初私は、
おちゃらけた感じがしてしまい、買うのをためらってしまった。
著者も「有名人」であり、回復後はスキューバダイビングで世界を……
というのも、一般ピープルのうつ患者には、「いいよねえ」という感じだ。

しかし……!

まあ読んでみるかと思って読むと、これがなんとまあ、読みやすく、
きちんと自分の症例も盛り込まれて対処法も書かれ、
うつを長年抱えている私にとっては、大いに参考になった。
たしかにおちゃらけた部分もあるが、それが逆に「読みやすさ」につながっている。
さすが「私をスキーに連れてって」などのシナリオライターだけのことはある。

著者の場合、最初はうつと自覚せずに睡眠薬などに依存していくのだが、
私は「軽症うつ」と診断され、何年も薬を飲むうちに
薬量はものすごく増えてしまった。
最初は1錠で効いた睡眠薬も、今では飲んでも少しも効かない。
かといって増やすと翌日は「どべーー」となってしまう。

こういう人は決して少なくないと思うのだ。
薬でうつは治らない、という趣旨の本もあるが私はそうは思わない。
しかし、薬だけに頼っ
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形式: 単行本(ソフトカバー)
シナリオの締め切りを守らなければならない、いい作品を書かなければならないというプレッシャーから、最初は市販の頭痛薬などを大量に飲むことで、ラリッた状態になり、だんだん市販の薬では聞かなくなり、病院からもっと強い処方薬をもらいだして、病院でもらえなくなると東南アジアに旅行して不法に購入したり…という流れで、ヤク中になってしまう。

で、その薬物中毒の原因が「うつ」だという事で病院の先生に診断されて、また別の抗うつ剤や安定剤を飲み始める。

新聞の広告と雑誌の書評を見て購入したのだが、読み始めて最初の方は何か広告と全然違うなぁ…という感じだった。「爆笑と感涙のうつ病体験記」というコピーも、どこが爆笑なのか今でも良くわからない。しかしさすがに脚本家だけあって、半分以降はぐいぐいひきつけられた。

よくうつ病の人に「がんばって」は禁句だと言われる。私のように病気の経験がない人は、そういわれて、何となく理解しても、「そうは言っても、がんばるしかないじゃん」と心で思ってしまいがちだと思うのだが、この作者の言葉で、もう絶対に「がんばれ」とか言おうとか思うのはやめようと感じた部分があった。

「息をして、食事を取り、トイレに行き、なかなか寝付けない夜をじりじり過ごすだけで、もう相当戦っているのだ。呆けて寝ているように見
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形式: 単行本(ソフトカバー)
一色さん自身に面識はない、ただ周囲の環境が近いので共通の
知人は少なからずいて、業界のタフさやそれに付随する精神疾患の多さは身を持ってわかる。
開いてみよう、その要所要所には所謂、うつにまつわるリアルな描写も含まれるし
才能ある友人・知人を亡くしたことなど、渦中の人間には禁忌な事柄も描かれている。
けれど私はこの夏に入院を果たしまだ病院にいる親しい友人にこの本を渡した。
何度も内容を話し確認して、一色さんの本なら。と、彼が言うのを確認してからだ。
しばらく本を読めない症状を見せていた彼は現在、読みつつあるという。
友人は一色さんと直接面識がある人間だけれども、しかし一色さんの現在までの活動には
同世代でエンタテインメントに興味を持って生きてきた人間なら、
何かしら触れたことがあるはずだ。
私自身、冒頭に出てくる『彼女が水着に着替えたら』含むホイチョイ作品や
引用される脚本のセリフにシーンが浮かんでくる箇所が数え切れなくある。

はっきりいっておちゃらけ過ぎているように取れる箇所もあるかもしれない、
けれどそれがこの世代の必死の抵抗だということと、病を病として認識して
鉄の意志で闘病する、のではなく「逃げる」ふと危なっかしい場所も見せつ
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形式: 単行本(ソフトカバー)
元来の躁鬱気質で軽躁期に(筆者は認めていないが)精力的に大量の創作活動をこなしやがて電池切れという形で鬱という深い深い海の底に沈みこんでしまった筆者。
物書きに向いた元々躁鬱気質の人間が、創作活動の中で文字通り心身を削っていくうちに一層その躁鬱気質を重篤にしていくサイクルこそが物書きという職業の宿命であろうか。

『ぼくらはみんな生きている』、『病院へ行こう2』など、中学生時代に見てもかなり強い印象を受けた作品だが、バブルの残り香すら感じ取れるこれらポップな作品群の創作にのめり込んでいくことが(作中では特に『病院〜』が筆者に与えた決定的な影響について大きくページが割かれている)筆者を追い詰めていったとの記述はショッキングであり、また圧倒的なリアリティのあるものであった。

鬱病に対する世間の認知が進むにつれ、この手は体験記は結構出ているのだが、創作活動と病理との連関が赤裸々に詳細に綴られた本書の記述は、数多の体験記が束になっても適わない力を持っている。筆者にとってこの本を書き上げることは心身を削る作業であったのか、それとも内観療法的な癒しを得る作業であったのか、それは分からない。しかし、「物を書く」ということについて実に様々なことを学ぶことのできる一冊でもある。
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