名作『
失踪日記』ほどのインパクトはなかったのですが本書は本書でおもしろかったと思います。
特に編集者とのやりとりで作品を仕上げて持ち込みに行っても
「いや〜それが不況で確実に売れる作品以外はうちの会社も出さないらしくて……」
さらに作品を渡してからずいぶんになるのに何の返答もないので電話を入れると
「それがですね、吾妻さんが本社で出した本の売れゆきがネックになっててOK出ないんですわ」
昔の作品を出したいと言ってきたので出せそうな本を出版社に持っていくと
「いやー、秋田(書店)でお出しになった『
やけくそ天使』売れてないみたいでもうしわけないですけど無理になりました」と一方的に断られたり、著者自身まじで漫画家続けてく自信揺らぐ気持ちが読者にもよく伝わりました。
また、編集者の裏話で
「J誌の漫画家さんで知ってるだけでも4人自殺してます」
「その本一冊で4人殺っちゃってるの…」など
漫画家でメシを食っていく事がいかに大変な事かがよくわかりました。
あと個人的には日記の途中のところどころに女子高生らしき女の子のイラストやCLAMPの『
ちょびっツ』や高橋しんの『
最終兵器彼女』やこばやしひよこの『
おくさまは女子高生』の模写、
石原さとみや
小倉優子のカットなどがよかったです。