あるミュージシャンが、首吊って死のうとしたとき、バラエティ番組が流れて、
「フフッ」と笑ってしまい、「ああ俺まだ笑える」ってロープほどいた話がある。
「浦島太郎」の絵本を読んで、「絵にも描けない美しさ」と言いながら、
竜宮城が思いっきり描かれているのを見て、こどもながらに、
「なんかこれ気持ち悪いな」と思ってしまったという。
笑えることは、生きる苦しさを忘れさせてくれることがある。
笑えることは、気づかないことに気づいたときに生まれることもある。
普段の生活を疑ってみると、見えなかった本質が見えてくることがある。
そこで、普段の生活の中で気づいた事柄について、36項目掲げて、
「ほんまに正しいんか?」と疑って考えてみたことを書き連ねている。
あくまでも、著者の経験、感性、価値観、生活感覚に基づいた内容である。
あたりまえに思っている人から見れば、そのあたりまえのことがおかしいと
言われても、単なるひねくれ人生論にしか感じないところもある。
お笑い芸人や作家なら、思う存分言える楽しさがあるかもしれない。
名もなき人々の中には、そうも言えない実情がある。
疑ってしまうことばかり書かれてあるのではなく、
タモリさんや松本人志さんなど、人物評や番組の裏話もあり、
著者の普段の生活が垣間見れて、楽しめる内容となっていると思う。