韓流ドラマを地で行くような設定
(もしかしたら私たち、実の兄妹かも?)
到底入り込めないような主人公および周辺人物の
名前(主人公は鳥海人魚、好きな人の名は嵐)。
なんだよー、これー、と思いつつ、
必死になって読んでいました。
これがばななさんの「筆力」というものでしょうか?
最初の方はなんとなくぎこちない感じがしましたが、
途中からいつものばななワールドになっていました。
ご本人は巻末で「どうしてこういう小説を書いたのか
皆目見当が付かない」のようなことを仰っていました。
が、しかし。
人が死んだり、自殺したり、しようとしたり、
いろいろそういうのは出てきて、暗く、どんよりした
気分にもなりますが、ちょっと人間の優しさとか、
よさ、とかそういうものに触れられる気がします。
とてつもなく落ち込んでいる人。
悩みの出口が見えない人。
読んでみてください。
さらに暗くなってしまうかも知れないけれど、
何だか立ち直っていく人(サンクチュアリ)を
見ているうちに、自分もがんばれそう、と思えるかも
知れません。