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うたう警官 (単行本)

佐々木 譲 (著)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

うたう=証言する、密告する。警官殺しの容疑をかけられた刑事に射殺命令が下された。有志たちによって、彼の潔白を証明するための極秘の捜査が始まるのだが…。追うも警官、逃れるも警官。北海道警察を舞台に描く警察小説。

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5つ星のうち 4.0 スリルとサスペンスにみちたポリス・フィクション, 2006/5/18
By Wakaba-Mark - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
’05年「このミステリーがすごい!」で国内編第10位にランクインした作品。
警察本部の対応に同意できない現職刑事たちにより私的捜査チームがつくられ、警察機構の制度に乗らない独自の捜査で真相を追う、という異色の警察小説である。
「うたう=証言する、密告する」、本書では「組織を売る」という意味で使われている。

札幌市内のとあるマンションで北海道警察本部の婦警・水村の死体が発見される。
捜査の指揮権はなぜか強引に所轄より道警本部に引き継がれ、交際関係から、容疑者として同じく道警本部の警察官・津久井が浮かび上がる。指名手配された彼には、本部より逮捕に際して覚醒剤使用と拳銃保持の可能性から、射殺許可まで出されてしまう。6年前、生死を分かち合う特別な潜入捜査で、彼と組んだことがある所轄の佐伯警部補は、本人から直接無実を訴えられて、道警本部の動きに不審を抱く。津久井は、道議会で道警本部の不正経理問題についての証人喚問招致を受けている身だった。「うたわ」れては困る道警本部が組織防衛のために彼を消そうとしているのか・・・。そこで、佐伯は有志で影の私的捜査チームを結成して彼を匿いつつ、独自に事件の真相を追う。

道警組織を向こうにまわし、警察官仲間といえども敵味方が判然としない情勢で、はたして真犯人を捕らえ、彼の無実を証明し、しかも翌朝の証人喚問まで保護して、無事に道議会まで送り届けられるのか・・・。

腐敗問題の隠蔽をはかる道警組織、警察官が自らの組織を逸脱して私的に独自捜査をするという異例の状況と幾重もの制約、謎のベールに包まれた真犯人、そして証人喚問というタイムリミットの緊迫感。

ラストに、もうひとひねり、というか意外性が欲しかったが、物語のシチュエーションの奇抜さとプロットと、テンポのよいストーリー展開とで読ませることに著者が腐心したのだろう。
本書は、一般の警察小説のような、犯罪者対捜査陣といったクライムノベルとはまた違った印象を与えてくれる、スリルとサスペンスに満ちたポリス・フィクションである。
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25 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 「2時間のサスペンスドラマの台本」, 2005/12/23
By ナツナオ - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
2006年度版このミス10 10位。
2005年文春ミステリーベスト10は選外。

さくさくと読める作品であるが、おそらくミステリーファンであれば、この手の作品は何回も読んだことがあると思う。もちろん、設定は異なるのだろうが、そのくらい「新しさ」を感じない作品であった。

内容としては、北海道警の汚職に関連して殺人のぬれぎぬを着せられた警察官を、仲間の警部補達が救う、という話である。ここに、この警察官が明朝うたう(上層部の意に反して警察の内情を語る)予定である、というタイムリミットをかませているところがこの作品のウリなのであろうが・・・。

いくら小説の世界とはいえ、ここまで簡単に殺人をでっち上げ、しかも「即刻銃殺」という命令が簡単に下りるのだろうか? 
あるいは、逆にどんなに優秀な捜査員をそろえたとしても、夜から朝までの数時間で事件を解決できるのであろうか?
そして、真犯人がこんなに簡単に罪を認めるのだろうか?
読み進めながら腑に落ちない点が多々あり、作者の都合で、現実離れした進行をしているような印象をうけた。

一言でこの作品を言い表すことができるのであれば、「2時間のサスペンスドラマの台本」である。
つまらなくはないが、あえてこの本を読まなくてもよい、そんな作品だ。
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いやぁ、面白かった, 2005/12/30
By yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
捜査費流用の裏金疑惑と汚職スキャンダルで揺れる北海道警察。上層部の隠ぺい体質に現場の士気はガタガタという中、マンションの一室で美人婦警が殺害される。
容疑者としてあがったのは、婦警の元恋人で刑事の津久井。津久井は姿を消し、道警上層部は即座に津久井を指名手配、さらに発見次第の射殺命令を出す・・・。だがこれには裏があり津久井は警察内部の裏金スキャンダルの重要証人だった・・・。
元同僚の刑事佐伯は、津久井の無実を信じ立ち上がる。警察の現状に危機感を覚える仲間たちを募り、真犯人を探す私的な捜査を始め、津久井をかくまう。
口封じのため射殺を辞さず、警官の大量動員を行い執拗に津久井探すエリート上層部。対するは、光があてられることもなく地道に愚直に黙々と働いてきた中年男を中心とした現場の警官たち。
警察組織を舞台にタイムリミットもののストーリーを見事に構築する。そのスピード感。横山秀夫とはまた違った警察モノの快作。
さらに終局は思いもよらない大規模な活劇をみせる(映画化すると面白いだろうな、と思う。ラストシーンの映像も決まり、という感じだ)。
一気呵成に読み終えた。見事
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投稿日: 14か月前 投稿者: 竹田翔丸

5つ星のうち 4.0 展開抜群
ストーリー☆☆☆☆☆
人物描写☆☆☆
殺人動機☆
終末☆☆☆☆☆... 続きを読む
投稿日: 2007/8/25 投稿者: しがない・・・

5つ星のうち 4.0 ショッカーみたいな北海道警
かつて大沢在昌は「天使の牙」で、丸ごと麻薬組織の傘下に入った県警をNというイニシャルで描いた(地勢から丸わかりだが)が、今回、北海道警はこの佐々木譲作品において... 続きを読む
投稿日: 2006/1/20 投稿者: nakamiya4

5つ星のうち 3.0 無難すぎて評価し辛い
そつなく纏まった手堅い作品でした。真実を追う有志の警察官たちの人間ドラマ
はなかなかでしたが、捜査そのものは淡々と進んでいく印象があります。
一応、... 続きを読む
投稿日: 2005/8/22 投稿者: steelydan

5つ星のうち 5.0 道警の不正事件をヒントに書かれた警察小説。是非ドラマ化を!
「うたう」とは警察用語で証言する、密告するという意味を持つという。
冒頭「私はうたっていない」と日報の日付の下に記し、一人の警官が拳銃自殺を遂げる。彼をそ... 続きを読む
投稿日: 2005/5/13 投稿者: marominja

5つ星のうち 5.0 北海道警の不正事件を土台とし、警察内の様々な顔を描く警察小説
... 続きを読む
投稿日: 2005/1/28 投稿者: 仁岸 稔

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