彼氏と遠距離恋愛中の栖佑(せいゆう)と主人公八日堂の浮気を描いた話。
栖佑の中では「友達」ということにしておきたいらしい。
友達だから、ご飯食べたり、ビデオ見たりする。
友達だから、最後までいく、のは拒む。
結局、両者は「友達の延長線」ということで落ちついた。
(しかし、キスや胸は揉ませる。というか、最後までいかないだけで、基本的にはなんでもアリ)
特に秀逸だなと思ったのは、「#2都合、不都合、優先順位」
週末に会おうと八日堂が栖佑を誘ったところ、「同期の友達と買い物に行くから」と平謝り。
しかし、八日堂がその同期の友達に週末の予定を聞くと、週末は空いているという返事が。
栖佑は週末に遠距離恋愛中の彼氏と会うことを八日堂に隠していたのだ。
栖佑が「友達」と割り切ったはずの八日堂に嘘を付くところは、
非常に上手い矛盾の表現だなあ、と思いました。
乱暴に言ってしまえば、この矛盾の根幹は遠距離の「彼氏」というしがらみだけなのに、
ここまで描けることに素直に感動しました。
ちなみに、登場人物は全員、実際のスーパーやデパートを名字としています。
とにかく、深く読むにもボーっと読むにも、
随所に散りばめられた矛盾で切なくしてくれる良作だと思います。