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うそつき―うそと自己欺まんの心理学
 
 

うそつき―うそと自己欺まんの心理学 [単行本]

チャールズ・V. フォード , Charles V. Ford , 森 英明
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   人は誰しもうそをつく。わかりきったことのはずだが、あらためて突きつけられると、戸惑いやひるみを覚えてしまう。それほど、「うそ」は人間にとって扱いのむずかしいテーマなのだろう。

   その問題に正面から取り組んだのが本書。精神科医・大学教授である著者は数多くの研究を参照し、あらゆる角度から「うそ」の実体を探りだそうとする。科学的な興味を満たしてくれるのはもちろんだが、著者の成熟した人間観が随所にうかがえ、哲学的にも含蓄に富んだ書物となっている。

   まず目を引かれるのは、本書がうそというものに対して道徳上の判断を持ち込んでいないことだ。うそは「人生の主要部分、おそらくは中心部分をすらなすもの」で、それが善か悪かはあくまで他者との関係において決定されるという。うそを覚えるのは、人間の成長上重要なプロセスであり、いうまでもなく、対人関係を円滑に運ぶためにもうそが不可欠だ。また、自負心や精神の平衡を保つには自己欺瞞(ぎまん)が必要で、多くのうつ病患者は、自分自身にうそをつくことが苦手だとされる。

   といって、当然ながらうそを称揚しているわけではない。その危険性についてもじっくり検証し、慢性的にうそをつく子どもは将来犯罪に結びつきやすいとか、うそつきには遺伝的傾向が見られるといったいささか深刻な研究結果も披露している。また、「氏名・身分詐称(インポスチャー)」、大げさに病気をよそおい、空想虚言をろうする「ミュンヒハウゼン症候群」など、病的な症状についても取り上げ、医学・心理学の両面から考察する。読み進むほどに、人間の心がどれほど果てしない謎に満ちているかを思い知らされる。

   実際、われわれの生活は数えきれないほどのうそに囲まれている。だからこそ、そのひとつひとつが人間を知る手がかりなのだ。友人や家族のうそを責める前に、もう一度相手のことを見つめなおしてみるとよいかもしれない。ただし、こんなことを言ってられるのも、それが悪質なうそでなければ、の話だろうが。(大滝浩太郎)

出版社/著者からの内容紹介

だまされているのは、あなた自身だ――。儀礼的なうそから病的なうそまで、あらゆるうそを検証し、うその見破り方、うそつきの治療、自己欺まんの功罪など、すべてがわかる決定版!

うそのすべてがわかる決定版!

●本書から
 ・人は自負心を保つために自分にうそをつく。
 ・自分にうそをつくのが下手な人は、うつ病になりやすい。
 ・人はうそをつく能力は高いが、うそを見破る能力は低い。
 ・警官、税関検査官などのうそを見破る能力は、一般人となんら変わらない。
 ・権力を求める政治家には自己愛的な人が多く、その人格特性がうそを助長する。
 ・病的なうそつきは、脳の機能不全と関連のあることが多い。
 ・うそが非道徳的とされているのは、権力構造の維持に役立つからである。
 ・集団内で相互に強化される自己欺まんが、最も恐ろしい問題をひきおこす。
 ・うそは人間関係の調整、不安や苦痛への対処、種としての存続、そして個人として栄えるために不可欠の要素である。

登録情報

  • 単行本: 366ページ
  • 出版社: 草思社 (2002/04)
  • ISBN-10: 4794211341
  • ISBN-13: 978-4794211347
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 19.3 x 14 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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レビューにあるように、「うそをつく」という活動を「道徳的観点を持ち込まずに」
精神医学・心理学・生物学などさまざまな面から考察している。
人間において「うそ」は普遍的に見られる行動なこと。そして、ある一定の自己欺瞞
は健康な精神状態を保つためにはむしろ必要なものであるという、あまり認めたくないような現実。

過去の膨大な研究資料を著者独自の視点に従ってまとめあげた本書は、著者自らも
認めるように、特別目新しいトピックが並ぶものではないのかもしれない。
しかし、一読して深く考えさせられる見解が多いと思う。

「過去の辛い経験」を掘り起こす精神療法の方法に疑問を抱いていたレビュアにとって

最も興味深かったのが、「過去の記憶」が多分に誘導で変わる危険性があるという指摘だ。
「記憶、告発、告白のうそ」の章は是非読んでみて欲しいと思う。

内容は大変興味深いが、漢字表現を過度に平易にしすぎるきらいのある
翻訳文が読みにくいのが残念。その分星は二つ引く。

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うその研究 2002/4/30
By カスタマー
この本は、なぜ嘘をつくのか、なぜばれるのか、嘘をどうしたら見抜けるのか・・・という日常によくある疑問を、精神医学的見地から理論的に説明している。道徳的な意見を述べるのではなく、様々な事例をあらゆる角度から冷静に分析しているのが面白い。
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