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33 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
うしおの「強さ」、とらの「優しさ」。,
By 白 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: うしおととら (1) (小学館文庫) (文庫)
この漫画は不思議です。まず最近の長編漫画に多い「飽き」が、全くやってこないから不思議です。荒々しい絵柄とは裏腹に、敵には敵の、うしおにはうしおの「想い」や「願い」が、とても丁寧に、繊細に描かれている。毎回それらは真っ直ぐに、読者の胸を打ち付けてくる。 どの事件も、その奥には必ず人間の、妖怪の「情」が絡み合っている。 うしおは優しい少年。それは理屈めいていないところ。困ってる人を助けるのに、理由なんていらない。泣いている女の子が、どういう子であろうと。「助けてやりたい」と思った、だからいいじゃん・・・って感じで。 そして一度そう決めたら、「獣の槍」にどれだけ魂を貸そうと、血だらけになろうと、必ず突き通す。うしおの「強さ」はそういう強さ。 とらは強い妖怪。ずっと人間の手によって閉じ込められていた彼が、人間を食べたがるのは当然だと思う。しかしなんだかんだと言いつつも、彼は必ずうしおや、心優しい少女・真由子のために、命がけで戦っていたりする。これは「優しい」という一言では現せないのかもしれない。なにかもっと・・・温かい何かを感じる。 どちらも種属は違うのに、どこか共通の「強さ」「優しさ」を持っている。 出てくる妖怪は今も昔も「これほど恐ろしい妖怪はいない」と言い切れる。恐ろしい。夢に出る。それなのに、何故か「これほど暖かい妖怪たちもいるだろうか」と思わせる場面が満載です。 戦闘は・・槍を使いこなす、変化したうしお・・・ド迫力のシーンももちろん楽しみですが、私はいつも、その先にある「この戦いは何故必要だったのか」という潮の考え方、結末に注目しています。 とても荒々しくて、怖くて、それなのに優しくて、泣けてくる・・・ これは不思議な漫画です。
25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
少年漫画の傑作,
By dennoji "denden" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: うしおととら (第1巻) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉) (コミック)
凄まじく濃厚なストーリーに、これでもか! というほどの迫力のある描画。最初のほうで何気なく語られた話が、最終話辺りになって重大な複線になっていたと気づく。 少年漫画のバトルモノにありがちな、「無理矢理引き延ばしました」感が全く無く、すべて計算尽くに構築されている。
21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
Extremely good,
キッズレビュー
レビュー対象商品: うしおととら (第1巻) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉) (コミック)
アメリカに住んでいるんで、日本の漫画とはあまりアクセスがなかったけれど、こんな面白い漫画に出会えてよかったと思います。 とにかく最初から最後まですごい迫力で、その上すべて計算済みのようにきっちりまとまっているところが驚きです。 ギャグも混ざっていて堅苦しい感覚が無いし恋する女の子から見た話もあるから男女両方楽しめるかも(私女ですし)。 「善」「悪」という少年漫画には典型的な分れがありますが、「妖怪は悪、人間は善」と簡単な物ではなくて、人間だって醜いところはある、悪者はどんな悪そうに見えても一筋は光をもっている、と教えられます。 前向きに生きる、人を憎まない、自分の存在に誇りを持つ、決めた事はやりとおす、他人を守る。 よく聞く事ばかりかもしれませんが「うしおととら」ではユニークなテイストで紹介されて説得力があります。 この話は何度読んでも背筋がひやりとする場面があります。 最後の方は何度読んでも目に涙が溜まります。 そしてラストは、やはり何度読んでも、「良かった、終わりなんかじゃない」と思って晴れた気持ちになり涙をぬぐう。 そんな本に出会えて、再び、良かったと思います。
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