とても優しくって、あったかさを感じるふとしたシーンとエピソード。
テーブルにココア、背中にクッションを用意して…
ゆっくり読んで、ほっと一息つくような。そんなお話。
いわゆる「子育て奮闘記」ものはすでにたくさんあるのだろうけど。この「うさぎドロップ」独特の「雰囲気」。
少女漫画とかに多い「キラキラ」「ふわふわ」な絵柄が一切、無い。ストーリー中の「障害」もやたら現実味がある(仕事と保育の両立やら、同居生活のすれ違いやら)。けっこうリアル。
けれど癒されるんですよね。
きっとリアルだからこそ、りんの心の痛みとか、大吉の苦労とか…二人の幸せとか…身近に実感できるんでしょうね。
主人公の大吉は、自分勝手な言い合いを繰り広げる親戚達をかきわけて、りんを預かる決意をするわけですが。案外、特別熱いわけでもなく。
親戚たちに一瞬反感は持ったものの、特別それを責め立てることもせず。ただ、「なんでだ?」って一人黙々と考えてるタイプ。
仕事は犠牲にできても、
りんのことはそうはいかない!…「…と、思う」とか
「…たぶん」とか(笑)確固とした自信は無い。
けど「一番辛いのはりんだから。」
理屈の前に、優しさがあって。
戸惑いはあっても、覚悟はあって。
そんな、「ふつーにいい大人」です。
そして祖父―りんにとっては「おとうさん」そっくりの大吉。そんな大吉に、いつもそっとくっついてるりん。とにかくもう、めちゃめちゃ可愛い!!!
物静かで、6歳のわりにいつも凛としてるけど…ふと見せる表情はやっぱり小さな女の子。
episode4は特にオススメ。スッと癒された…。
大吉がいなくなったら…と怖がるりん。そのおかげで、「絶対に死ねないな」と自身の健康管理についてリアルに考えさせられる大吉。自尊心が甦る。りんと暮らし始めて、彼自身たくさんの変化に立ち会ってゆきます。…きっと、良い方向へ。