東京系色物芸人の写真集。何とも言えない、もの悲しい気持ちになる本であった。すべてモノクロであるからか、華やいだ雰囲気は稀薄であり、芸人たちの厳しい人生に、つい思いを馳せてしまう。比較的高齢、かつ(関西では)知名度の低い芸人が多いせいでもあろうが、爆笑問題のような売れっ子の写真からも、陽気さや明るさは感じられなかった。芸の厳しさ、売れない芸人の哀しさ、そういったことばかり感じられる写真集である。もちろん、カラーにすればよかったとは思わない。カラー写真ならずいぶん明るい印象になったことと思うけれど、本書に充溢する「舞台の怖さ」のような情報は伝わらなかっただろう。
ひとつ、当たり前のことに気づく。芸人は皆、立ち姿が綺麗である。