!!!
あああぁ怖かった。
怪談えほんシリーズ1、2、の「悪い本」「マイマイとナイナイ」は
正直申して、ボクには難しかったですが、3弾目となる本作は違いました。
いわゆる怪談の王道的な展開、くるぞ、くるぞ、とドキドキ感を高めて
うわっ!!! となる怖さを味わえます。怪談うんぬんは置いといて、
純粋に絵本としてみてもクオリティーが高いと思います。
表紙から見返しにかけては『これから起こることを覚悟しなさい』と
無言で語る雰囲気づくりにグッと惹き込まれる。舞台となる田舎の
古い家屋の存在感。この描き込みは重要だ。ある事に気づく少年。
でもそれが何かは読者に想像させる。家の隅々に配された猫たちは
張り裂けそうな緊張の安全弁とも言える。ですが何といっても
一番効いているのは、終止顔を見せないおばあちゃん。
アカデミー女優賞を与えたいくらいの振る舞いですなぁ。
他にも色々と凝った演出があって再読しても充分に楽しめます。
ただし夜中に本を開くことだけは遠慮したいです。ホントに。
単純に怖がらせて終わりなのではなく、心の闇に潜む怖さの本質を
直視しようとする一貫した姿勢も怪談絵本として評価したいです。