ミステリーサークルのある地方都市に住む高校生・天乃翔太は、ファンタジーとかオカルトなどは大嫌い。彼が信じるのは統計的確率に基づく科学であり、占い好きのクラスメイト刑部玉穂が占いをしたいと近づいてくれば、蕁麻疹が出来るほど。将来の夢は公務員!
そんな彼が一大決心をして告白をすることにした相手は、一片愛。彼が試算した成功確率は0.000001%だが、何もしなければ0%だから問題ない。それほど綿密に計画したのに、告白する相手を間違えてしまいました。その相手は愛の妹の一片恋。しかも何故か彼女はOKだという。ただし、自分は木星人だけれど良いか、という付帯条件が付いていたけれど。
愛からは、妹係2号と認定されてしまい、いまさら間違いでしたとは言えない状況。もし言ってしまえば愛との関係も終わる。仕方なく、自称木星人のお相手を務めることになるのだが、はじめは拒否反応を示していた翔太も、恋の相手をしているうちに段々と慣れて来て、妹の瞳からは死んだ魚の目ではなくなったと言われるほどの変化を見せるようになる。
しかし、そうやって仲良くなればなるほど、最初のボタンの掛け違いを翔太自身が許せなくなり…。
木星人を名乗る少女と、鋼鉄の現実主義者と呼ばれる少年の、勘違いから始まるラブコメだ。一風変わった設定ながら、ラブコメらしく起きることは起きるし、むしろ積極的なくらい。
そもそも恋が人間関係に慣れていなく、一度気を許した人間とは距離感がおかしくなるから、翔太への積極姿勢は理解できなくもないが、そもそも、やはり恋自身が、愛以外の人間と仲良くしたいという思いが強く、それなのにクラスメイト達からは避けられる現状があり、そこに自分から恋に接触して来た翔太は、まるで救い主の様に見えたのだろう。
それに対して、別人に告白したという事実を引きずり続ける翔太は誠実とは言えるだろう。始めは嫌々ながらも、そもそも恋のスペックは高いので、徐々に彼女自身も気になる存在になっていく。だが、だからこそ、彼自身の性格的にけじめをつけずにはいられなくなるのだ。
全ての誤解は解け、少しゆがんだ形ではあるが、3人の関係は始まった。これから周囲の人間を巻き込みつつ、どういう風な変化を見せるのかが楽しみだ。