■「いま平和とは」(NHK人間講座/2004年秋)のテキストが再構成され、
<人権と人道をめぐる9話>の副題を付して、
新しく岩波新書から出版されたものです。
編集部によれば、平和という未完の課題をしっかりと見据えて、
未来をしなやかに展望するこの本が、
まさに新書1000点の節目の巻にふさわしいと思い選んだとのこと。
約5割増しの加筆になったと著者がいっているが、
テキストと新書の章立てを比べてみると、
・第6話 平和と人権と市民たち――市民社会の世界化へ
・第7話 核と殲滅の思想――人間の忘却としての平和破壊
・第9話 隣人との平和――自分を閉じ込めてはならない
あたりを中心に、新しく書き起こされています。
■なお「テキストに盛り込んだ内容はできるだけ残し・・・」といっておられるが、
テキストにあって新書に無いものがあります。。
テキストでは叙述に関連し多くの写真が掲載されていたにもかかわらず、
新書では各章ごとの初めのペ−ジに一枚ずつ掲載されているのみ。
テキストの中で強烈なメッセ−ジを発信していた写真がなくなっているのが、
とても残念です。
それだけにかつて放映された際のNHKのテキストは、
その映像とともに、新書には無い独自の価値があると思います。