これは絵画鑑賞などにも同じことが言えることですが、クラシックのコンサートに行く時、あるいはCDを聴く時に、その音楽家の人となりや時代背景、作曲された経緯などを知っているのといないとでは雲泥の差があると思います。世間では、予備知識など不要でその音楽をありのままに受け入れる事が最良などという、安っぽい指南をする人をよく見かけます。誰の受け売りかは知りませんが、鑑賞者がその作曲家と同様の天才的資質を備えている場合にのみ通用することであって、私のような凡人には全くあてはまりません。
楽聖ベートーヴェンがいかにして苦悩をつき抜け、後世に決定的な影響を及ぼし続ける偉大なる交響曲を作り上げたのか。旋律の名匠バッハ、天才を超えた天才モーツァルト、ピアニストの試金石ショパン、呪縛するオペラ作曲家ワーグーナーなどなど・・・・。クラシックのジャンル別におすすめの名曲の数々が(ドイツ音楽を中心に)、筆者の思い入れタップリに紹介されています。
これだけメディアが発達している時代なのだから、願わくば書籍という型にこだわらず、実際の音楽(ダイジェストでもOK)を聴きながら、筆者の解説を読めたらなぁなどと思ったりするのは、クラシック聴きとして邪道なのでしょうか?