内容紹介
日本には、時間と空間のかけがえのなさ、「いま・ここ」という時間と空間を大切にする精神文化があります。それは、目の前の仕事に対して、全力をもって取り組み、ていねいに仕上げる。その積み重ねが人生であると考える職人的な時空感覚といってもいいでしょう。
企業活動でも、「いま・ここ」という状況の中で、その時々で最善と考える手段を選択しながら、一生懸命に頑張るという生き方は、練りに練った、一見立派そうに見える経営戦略より、時として優れていることは、幾多の荒波を乗り越えてきた老舗企業が身をもって示しています。
企業を取り巻く外部環境(社会・市場)の変化に適応していくときこそ、この日本の精神文化の所産ともいえる「いま・ここ」の思想は大きな意味を持ちます。
これからの経営は米国型か日本型かという二者択一ではなく、そのいずれをも超えた経営を考え出し、実行していかなければなりません。自分のたちの生き方は自らがつくり出していかねばならない時代です。定石はないのです。
本書では、企業が自らの道を拓くための糸口を見出すため、大中小さまざまな規模・業種の企業を事例に挙げながら、「いま・ここ」でなすべき企業経営とは何か、そして明日の企業経営のあり方とは、というテーマについて考察しています。
本書の事例で取り上げる企業には、人間らしさが失われていく社会の中でも、燃えさかる炭火のような情熱を持って、一生懸命に働いている人々の姿があります。これこそが日本企業が持つ強みではないでしょうか。
内容(「BOOK」データベースより)
時代の荒波を乗り越え繁栄し続ける企業は長期的な戦略を立案・実行するのではなくいま目の前にある課題を機会としてとらえ、ぶれることのない明確な経営の軸を持って、組織をあげて全力で取り組んでいる。