これ程の感動を味わえた読書体験というのは、ちょっと思い出せないくらいです。101歳になられて、依然として毎日勉強に励んでおられるという松原先生と独自の視点で現代に仏教を甦らせたと言うべき五木さん。同じ日本人として、同じ言語で語っておられることにすら感動してしまいます。この本は、ブッダの生き方、仏教という宗教について対談されたものですが、最初から最後に向けて、お話がどんどんと深まっていっているのが感じられます。途中から、余りの感動で涙ぐみながら読み進めることになりました。人生には杖が必要と松原先生のお話があります。杖とは言葉。生きてゆくうえで大事にしたい言葉がある、と。この本はまさに人生の杖。この本を企画し、出版された会社にも感謝するのみです。