全曲を聴いて思ったことは、1・今までのアルバムとは曲作りも唄い方も丸っきり違う特殊な作品。2・唄っているけれど語っている。3・繊細な唄い方とリズムが今までに無い立体感を確立している。4・同曲の前作品が歯切れ良く唄いやすければ新しいこの13曲は『唄うのをやめて聴き入ってしまう』と言う出来。5・長年ファンとしてみゆきさんを見守ってきた人たちへのプレゼントといえる写真や作品の美しさ。そして二十数年前から何度も何度もカラオケで唄いみゆきさんの子供を愛してきたファンへの御礼にも感じ取れる。『わかれうた』は丸っきり曲が別物であるし『この空を飛べたら』は繊細さが際立っている。『傾斜』は問いかけるように唄っている。『横恋慕』はリズムもよく美声がなんともいえない。『玲子』も曲がガラリと変わってしまったのがこれまた凄い。力作ともいえるのはやはり『歌姫』だと思う、艶のある声とリズム、神々しく唄っている歌姫が見えてきそうである。歌姫と言う今では聞きなれてしまった言葉に『本物がメスを入れる』歌を聴いていると『ここまで良くがんばってきたよ、あなたもあたしも』と言っている様に感じるだろう。これはファン暦がながい人やこれらの曲を唄い込んだ人ほど、この作品に感動すると思う。だから歌詞カードのページをめくるほど『アッ』と感じるはずだ。歌詞カードに今までの気持ちを織り交ぜて、そして、みゆきさんが『今』の気持ちをこめて唄っている。