大平氏の人生訓のような詩と大平氏と石上氏の対談からなる本。
大平氏の詩には縁起、空、無常、自然(じねん)、広大無辺、計らいなどの言葉が延々と羅列されているが、その言葉が何を意味するかが語られていないため空虚なる言葉の羅列となってしまっている。全く理解できない。
石上氏は戦後宗教教育がなくなったのは戦後の不幸であるとし、宗教教育を復活させるべきだと主張しているものの、宗教教育とは何かということには全く言及せず、神仏に首を垂れるのがよいとか、ごはんを食べるときにいただきますというのがよいとかいう話をしている。子供がおばぁちゃんに倣って仏壇にご飯を上げて育つとよい人間に育つとか根拠がなさすぎる。
大平氏は極道の妻から猛勉強して弁護士になったエリートだし、石上氏は東大卒の僧侶で様々な肩書を持つ権力者である。そのようなエリート中のエリートが凡人に向かっていまのあなたのままでいいなどとは無責任すぎる言い方である。