ブログ「四郎マンション」の読者なので、早速購入しました。
まず表紙…岸部さんのドアップ、強烈です!
どんなデザインの本なのかわからず書店にいきましたが、一角に岸部さんの顔がドンとあったのですぐわかりました。気だるく、ちょっと悪巧みに光る視線が、岸部さんらしいですね。
内容は、あいかわらずの力まなさ、虚飾なさで、展開しますが、
やっぱり奥さんのくだりが印象的です。
高齢&患いから自動車免許の次回更新をしないと決められた岸部さん。
奥さんも更新しないまま逝ったのだから…とあるあたり、執筆に意図を持たせない文体だけに胸に迫るものがあります。
破産したときには、レストランでバイトもして家計を支えてくれた奥さんを迎えにいくときの気持ちって、どうなんだろう。男としてはなかなかに厳しいことですよね。
いろんな深い経験を積み重ねてこその、岸部さんの達観、諦観、解脱した視点に、何か大事なものを想起されるのは私だけではないはずです。ぜひ!