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いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ―有効需要とイノベーションの経済学
 
 

いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ―有効需要とイノベーションの経済学 [単行本]

吉川 洋
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

【1930年代の大恐慌時代を生きた二人の天才経済学者。時代を超え、偉大な英知がいま再び光を放つ!】

〓〓不況期における有効需要の大切さを説いたケインズ、イノベーションこそ資本主義の原動力だと喝破したシュンペーター。
20世紀を代表する二人の経済学者の足跡をたどりつつ、そのビジョンをわかりやすく解説。我々を襲う現在の経済危機克服に向け、天才の遺した「ビジョン」が甦る。〓〓

●本書は、日本を代表するケインジアンであり、経済財政諮問会議の民間議員として日本の経済政策に深くかかわってきた著者による最新作です。
●とはいえけっして難解な内容ではなく、ケインズとシュンペーターという天才たちの「経済に対するビジョン」を、二人の歩んだ足跡を丁寧にトレースしつつ浮き彫りにしてゆく、知的興奮に満ちた書です。
●そのなかから、21世紀を迎え新たな危機に陥った我々にとって、二人のビジョンが今でも間違いなく有効であることが説き明かされます。
●さらには、天才二人の思想を融合した新たな経済理論の可能性を探るという、著者にとってのライフワーク的なテーマをも射程に入れた意欲作です。
●未曾有の経済危機に見舞われている今だからこそ、時代を超えて生き残ってきた本物に学ぶ必要があるはずです。

■以下、「まえがき」より引用■

ケインズの経済学は、マクロ経済の動きを理解する際に必要不可欠な導きの糸をわれわれに提供するものだが、二〇世紀はその前半に、もう一人偉大な経済学者を生み出した。「イノベーション」という概念を経済学の中心に据えたシュンペーターである。本書で説明するとおり、シュンペーターは強烈なケインズの批判者でもあった。一見矛盾する二人の経済学がなぜ両方とも必要なのか。そのことを理解するためには本書を読んでいただくしかない。
マクロ経済は、一個人・一つの企業がその全体像を知るにはあまりにも大きい。何人の鳥瞰も許さないその巨体を理解するために、われわれは「理論」という眼鏡を必要とする。ケインズとシュンペーター、二人の天才が用意した眼鏡は、極上のレンズ付きの眼鏡なのである。
いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ。

内容(「BOOK」データベースより)

20世紀を代表する経済学の巨人2人。彼らが歩んだ足跡をたどりつつ、その理論に秘められたビジョンを解き明かす。両者を融合した新たな経済理論の可能性とは?そして、「100年に一度の世界経済危機」が深刻化する今、大恐慌の時代を生きた2人が我々に示す指針とは。

登録情報

  • 単行本: 292ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2009/2/27)
  • ISBN-10: 4478008264
  • ISBN-13: 978-4478008263
  • 発売日: 2009/2/27
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ahum
形式:単行本
「アニマルスピリット」と併読すると、更に理解が深まる。

奇しくも、同年に生まれたケインズとシュンペーターを
時系列で辿りながら、その時々の思想の変遷も
解説してくれる。

非常にわかりやすく解説されていて、
すんなり入って来ました。
このレビューは参考になりましたか?
46 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
1980年代以降、経済学界のみならず現実の経済政策においても新古典派的な市場原理主義が隆盛を誇ってきた。ところがリーマンショックをきっかけとして世界金融危機が現実化すると、それまでの論調は180度ひっくりかえり、いまや世界中がケインジアンに転向した感がある。

本書は、日本を代表するケインジアンであり、過去10年近く経済財政諮問会議委員としてこの国の経済政策の中枢にかかわってきた著者が、絶妙ともいえるタイトルとタイミングで刊行したもの。

ともに1883年に生まれたケインズとシュンペーター。二人の人生と代表著作をわかりやすく解説しつつ、それらと現代の経済問題を巧みに関連づけて説いてゆく内容はじつにエキサイティングだ。著者自身も非常に楽しんで書いていることがストレートに伝わってくる。

深刻な不況で完全雇用が実現しないときは公共事業を活用したケインズ経済学の出番であること、ただしそれだけでは力不足であり、新たな成長の可能性を見出すにはシュンペーターの唱えたイノベーションが欠かせない──要約すればこれが著者の主張である。

著者の記述には、現実の経済政策に深くコミットしてきた人物ならではの視点があふれており、その点でも説得力が感じられる。財政政策や金融政策を完全否定する「リアルビジネスサイクル理論」等の新古典派マクロ経済学を「妄想」とまで切り捨てている点は圧巻だ。

ケインズはつねに現実の経済と向きあい、国力の下降期にあった母国イギリスの経済を活性化することを考えていた。本書の著者にもそうした部分があり、その点でも真のケインジアンといえるのではないか。

未曾有の経済危機に直面しているいま、「懺悔の書」なるものまで登場して経済学者たちの右顧左眄ぶりが顕著である。いずれにせよ、ポジショントークの得意な学者や、にわかケインジアンの怪しげな言説ではなく、本書のようなしっかりした学問的背景を感じさせる書に触れることが、いまこそ大切なのだと思う。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TKMT
形式:単行本
  本書の目的はケインズとシュンペーターの主著に基づく知的遺産やその現代経済への影響・教訓を、時代的・歴史的背景に考慮して立体的に描き出すことだ。両雄のビジョンと経済学の鋭い対照性に主眼を置きながら、日本人を含む数多くの多彩な経済学者との交流を巧みに盛り込んで展開される論述内容は、啓発的な国際経済学説史に値する迫力を有し、まことに読み応えがある。「国民目線」に立った筆致も十分にうかがえる。それは時折、間奏曲(10頁前後の短い諸章)を挿入した交響曲を奏でているようである。日本経済の位相(高度成長期、バブル崩壊期、デフレ不況期)に絡めた主著の平易で明晰な解説も、本書に対する親近感を高めよう。

  ケインズ(マクロ、短期、需要サイド、貨幣的理論、貨幣的現象としての利子率、不況・失業解消論)とシュンペーター(ミクロ、長期、供給サイド、実物的理論、実物的変数としての利子率、不況・失業宿命論)の学説は顕著に異なり、自らのビジョンと経済学の統合など当人らはそもそも想像だにしなかっただろう。とはいえ、彼らが標榜したビジョンは「人間的(生物的)」ゆえに本源的弾力性を有し、包容力に富む。ケインズが一貫してシュンペーターを無視したのに対し、シュンペーターはケインズを強く意識し続けた事実にも留意するとき、両経済学の「有機的統合」をめざす著者の営為は、ある種の逆説的インパクトを照射しすこぶる興味深い。その当時、両者間で生じうるはずもなかった有意義な「対話」を実現させるべく、二人が交叉する一点を「需要の飽和」に帰結させ、「需要創出型のイノベーション」モデル―資本主義における最も枢要な核心的論拠―という斬新なマクロ経済理論の実像の意義が語られる。そこには、過去30年間におよぶマクロ経済学の迷走ぶりへの率直な批判精神とともに、「共創」精神が示唆されている。

  著者は、「世界的な金融危機、大不況の下でわれわれに導きの糸を与えてくれるのは二人の経済学だ」(270頁)と総括する。<未知なる可能性>という意味合いも含意されていよう「極上のレンズ付きの眼鏡」と称される両者の経済理論は万能ではないが、経済学のフロンティアを切り開く大河となりうる。彼らの雄大な<ビジョン>は今も健在だ。「ケインズ+シュンペーター=2」では決してない。経済学の快活な息吹が鮮やかに内包された力作の誕生である。
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推奨
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投稿日: 2009/12/31 投稿者: TOMOりん
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世界的な財政出動の根本に流れるケインズの教え。日本を代表するケインズ派の著者の、わかりやすく、そしてタイムリーな書。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/12 投稿者: 読書侍
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