年金といえば破綻する破綻するとさんざ言われていますが、
どうして破綻するのか、いまいちピンと来ませんでした。
基本的な部分の説明が足りず、どうにも理論が飛躍しすぎている感じを受けることが多かったので。
でも、ここに書かれている内容は納得できます。
なるべく易しく書こう、という意図がはっきりと分かり、
そのとおり易しい言葉で書かれていると思います。
自分の知ってたことは足りない上に間違ってた事を思い知らされました。
下手に細かいコトを覚えようとするよりは、
まずこういうふうに理解すればよかったんだな、と感心しました。
入門書とはかくあるべき、と思いましたね。
お陰で、今までは得も言われぬ不安にないなまれていましたが、
この本の内容を読み返すことで、
「問題点はこういうところにあるんじゃないか」
と理解できた気がしますし、
「まだ慌てる時間じゃない。今のうちにしっかりと舵を切り直せばいいんだ」
と思えるようになりました。
気を付けたいのは、なにもこの本は、
絶対破綻なんて気のせいだ!年金最高!
と【言っているのではない】ことでしょうか。
年金擁護がどうのこうのという評もあるようですがそうではなく、
下手な情報に振り回される前に「年金とははどういうものなのか」を理解して欲しい、
という、他の著書ではおざなりになりがちなポイントにフォーカスされています。
今抱えている問題点や、それに対する議論などもある程度拾われています。
そして、どういう制度であるのかをしっかりと解説した上で、
「今すぐにも崩壊するみたいに言われるのかおかしいと思います」
と持論を展開していらっしゃる。
まずは、年金とはどういう制度なのかを理解する参考書として、
一度目を通してみるのは悪く無いと思います。
その上で他の本を読むなり何なりしてみればいいのではないでしょうか。
私は、年金というややこしそうな事を十分易しく書いてある事、
どんな問題点を抱えているかも包み隠さず書いている事、
この2点を評価して☆5つとしました。