実話であることを疑ってしまうほど、奇妙に狂ってしまい、神経がぶっとんでいる人々の繰り出す奇談、奇談、奇談のやま。
存在が不確かである霊関係の怪談集よりも、このような実際の人間に対する恐怖体験集は、首筋にじっとりと冷や汗をかくような、身近な恐怖を感じさせる。
とにかく、意味が分からないことがこわい。
なぜ、そんなことをするのだろう?と、いくら考えても分からない。
ふつうの人間では、考えもつかない奇行。凶行。そして、それがふいに、何の前触れも無く起こる恐怖。そして、結局犯人は捕まらない、事件は解決しない、という何とも言えない後味の悪さ・・・。
この種の恐怖は凄いですね。おもしろかったと言えば、おもしろかったです。
しかし、恐怖もの慣れしていない人の場合、自分の身につまされるような、あまりにも「痛い」描写(本文中には目を覆いたくなるような残虐な行為が描かれている)や、忌み嫌われる蟲たち(ゴキブリやウジ)への拒否反応が出てしまうのではないかな?と思ったので星3つで。
それくらい、強烈な本でした。心して、手にとってください。