4回、劇場で見ました! 1回目は無我夢中でした、2回目で1回目で見落としがあったのに気づかされました、3回目で細かい仕掛けに気づかされ、4回目で心安らかに見られました。 良く云われますが原作を未見だった状態だったので、CMのMISIAの歌と映像にだけ惹かれて観に行ったのですが、やはり期待を裏切らない内容でした。 その後で、原作も購読しましたが、やはり劇場公開版は原作に忠実でなかった形で良かったのではないでしょうか? コミックはコミックとして、映像はまた別作品という考え方でよいと思います。決して、原作の真髄を損なっていませんし、むしろ時間的制約がある分、良く練られた仕上がりです。 カスミとシズクに焦点を絞ったのも正解、と思えます。 原作は、マルコとゼウスの関係がメインになっている気がしますんで、いわゆる別ルートってやつでしょうか。 何より、ヴェガの最後の言葉とマルコの最後の言葉が印象的です。 それがあればこそ、ラストのカスミの行動に繋がるのだと思います。 残念ながら、劇場は盛況と言い難かったですが、必ずや10年、20年後には名作として語られるに値する、「物語の力」に満ちた作品です。 なに、かの「カリオストロの城」とて劇場公開時は盛況でなかったし、原作からは乖離しすぎと云われたものです。 かの「ビューティフルドリーマー」に至っては、原作者の不興を買ったとまで酷評され、しかし両作品ともいまや誰もが認める名作です。 ありがとう、劇場版スタッフの皆さん、ありがとう、素敵な原作を岩原さん! ああ、でもやっぱり「他者を想う気持ち」に着目してメインに据えた片山監督には脱帽ですよ!