さだまさしのエッセイ。
さださんのたくさんの人たちとの交流が、
描かれています。
さだまさしの視線は、
日本の現状を憂いていたり、
長い年月を振り返っていたり、
友を想うものです。
相変わらずの名文で、
とてもわかりやすく、
本人の意識のありようが、
手に取るように分かります。
エッセイですから、
さださんの旅と、
旅先の地域の情景やそこに住む人たちとの交流が描かれます。
地域でがんばっている人たちや古い友人知人に暖かい視線を送るさださん。
全国を行くさだまさしは、
文字通りの旅人。
2009年からスタートしたエッセイが、
最後に暗転します。
東日本大震災。
ここから、
さださんの苦悩が語られます。
被災地を訪問して言葉を失う。
被災者の方々に、
「ありがとう。お身体お気をつけて」としか言えなかったというくだりは、
我々の心を代弁しているかのようで、心を打ちます。
震災と日本人について、
混乱しながらも言葉を発するさだまさし。
ここでは語り尽くしてはいません。
続きが読みたくなる、
そんなエッセイでした。