15篇の異様極まりない作品集。
どの作品にも「異様」という言葉に加えて「突飛」という言葉すら当てはまる。
それは、読者の予想が大きく裏切られるという、読み手側にとっての楽しみが大きいという意味だ。
例えば、前の方に配置されている「スペインの苔」では、少女とロボットのオモチャとの関係の解説は、十分に分かる。
ところが、ロボットのオモチャとスペインの苔との関係は、、、!!!???
いったんは、我が眼を疑ったが、とにかく突飛なのだ。
全作品が、こんな調子であって、ファンタジーとは、趣が異なる。
それでは、これらの作品群は何なのか?
著者の数々の長編推理小説には、度々、展開の予想を大きく裏切られて、悔しい思いをするが、それが楽しみでもある。
同様に、本書では、物語の流れの中で、予想する数ページ先には、まるで想像も出来なかった事が書かれている。
つまり、常人が通常、考えもしない様な事が描かれているのだ。
異様かつ突飛なのだが、決して悪い意味ではない。
ページをめくると、10分間隔で脳がしびれる、刺激的な作品群だ。