2008年10月に97歳になった聖路加病院理事長の日野原重明が、いのちとは何か?というテーマに
ついて、いわさきちひろの画を選びながら90年前の少年に戻って綴った詩を書いたという異例の
コラボ作品。
「97歳のぼくから君たちへ」というサブタイトルの通り、やわらかくも「熱い」メッセージが籠もって
いるのが特長。短い詩の中で、日野原重明は相当自由に遊んでおり、こどもの心をずっと無くさずに
来られたのだなあと感じた次第。「おばあちゃんの死」「いのち」といった詩には、今に至る彼の物の
考え方における原点をそこはかとなくイメージさせてくれる要素が入っていると思われる。
「天空の大冒険」など、少年の心で綴った日野原の詩は、いわさきちひろのイラストと併せると心地よく、
あたたかく、熱い不思議な余韻を残してくれる。
我が家では1歳になる娘にはまだ早いけれど、本が読めるようになったら親子で必ず一緒に読みたい
大切な一冊。