レビューを書いている今は、2006年6月11日。
本書には、加純ちゃんが生み出した詩が直筆のまま載っている。
詩の終わりに、日時と名前が記されているのが印象的だ。
その中のひとつが、たまたま3年前の6月11日のものだったので、
そのページに目が釘付けになってしまった。
それは、たどたどしく綴られた22文字。
たったこれだけだ。
しかし、これだけで充分だった。
彼女については、本の紹介文以上のことは知りませんが、
脳腫瘍という逆らえない運命の中で、生きぬいたという事実そのものが、
たった数行の文からでも、溢れ出て胸に迫ってくるからです。
誤解を恐れずに言うと、この手の本はあまり出て欲しくない。
もし、これがTV ドラマや漫画のような架空の世界の死であったら
どんなに、気が楽かと思うのだ。
本書に出会ってしまったからには、今以上に命の重み受け止めて、
生きていかねばならない。