俳句のなりたちからの造詣の深さ・広く折口学や柳田学に基づく日本人論は、お亡くなりになって四半世紀すぎても山本健吉さんをしのぐ人は出ていないと思われる。そんなわけで彼の古い著作を読みたくなってアマゾンを利用して中古本を手に入れた。
本の外形は平成7年の初版本で年数劣化による紙の黄変はあるものの、中身は非常にきれいで書店さんの管理の良さがうれしかった。
さて、内容は小生の興味の俳論としての「いのち」観というものに焦点があるのではなく、源氏物語にみられる「やまとだましい」(決して大日本帝国の称揚した大和魂ではない)という古語の由来についての考察を縦軸に、紫式部と清少納言の比較論など山本氏の興味の到る範囲を横軸に論評したものを集めたものであった。インターネット書店では購入してからでないと中身がわからないのでいたしかたない。日本文化の源流を探るために参考にはなると思われる。