ものすごいはっきりした輪郭と色使いに、
ありえない構図の絵。
佐々木マキさん、ここまでやりますか。
もうこれは、絵本でなくてシュールレアリズムですよ。
キリコとか。ダリとか。エドガー・エンデとか。
でもね、このかわいい絵は子供に大ウケです。
「にんじんパラシュートだ!」
「こんなところに赤いハイヒール!」
探し絵、だまし絵の要素もあって、ページをめくるたびにわくわくしています。
なぜいなくなってしまったのか
きみののぞむことはすべてしてきたつもりだったのに
・・・という具合に、本文は「ロベルタ」をひたすら探しまわる間の
「わたし」のモノローグ。
(いやぁ、こう言って探されてみたいもんです)
なぞめいた絵が続いていきますが、
それらは失踪した「ロベルタ」につながるヒントと見えて全くそうではなさそうです。
どんなに突飛な通行人がいようとも、
どんなにとんでもない事件が起ころうとも、
脇目もふらずに「ロベルタ」をさがすおじさんのひたむきさに感心しつつ、
最後の2ページで現われる「ロベルタ」を見て、笑っていただきたい。