サンデーで連載が始まってからずっと読み、単行本化を待ち続けた作品です。
主人公は嘘に良いものと悪いものがあると信じる『空(うつほ)』。
いい嘘で人を救っていく『偽り人』になりたいと旅を始めます。
空がそうして生きる事を決意するきっかけとなった話は空の決意の強さと彼の優しさを物語ります。
途中で『家族』になるぽちのエピソードは、メインであるぽちの可愛さに惹かれていると、段々その純粋さ、健気さに涙が出そうになります。
今巻では未完ですが、小四郎との出会いのエピソードは小四郎の正直に生きる事への強い意志が感じられるストーリーです。
メインキャラクターを見ても、関西弁で常に笑顔、その裏に辛い過去を背負った空、天然キャラで場を和ませるぽち、長髪をなびかせる嘘が大嫌いな天才医師・小四郎と個性が強いキャラで読んでいて彼らの魅力に引き込まれていきます。
全ての話を通して、彼等がどうなっていくのか、正直さ、嘘、どちらが正しいのか。どんな結末が待っているのか。今後がとても記になる作品です。
書き下ろしはカバーとカバー裏、扉くらいで本編は掲載時と変わらないと思います。
サンデーで読むだけで十分、という方には物足りないと思いますが、この話が好きで、何度も読み返したい方や未読で少しでも興味のある方には是非オススメしたい作品です。