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いつもそばにいるよ
 
 

いつもそばにいるよ [単行本]

江上 剛
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

地方の建設会社に勤務していた「僕」は自分の通夜会場に戻って来た。姿は誰にも見えず声も届かない。僕は飛び降り自殺をしたようだが、死の前後の記憶はなかった。その死が過労自殺らしい状況だったため、会社の連中は迷惑顔を隠さない。会社の態度に怒りを覚えた妻は、労災申請裁判にうって出る。一方建設会社側は、僕が手がけていた一般競争入札方式を、旧態依然の談合に戻そうとしていた。僕は、家族を励ましつつ、会社の動きを監視する。幽霊である僕は、どこにでも行けるからだ。過労死裁判の行方はどうなるのか。会社の悪しき体質は改まらないのか。そしてこの世に戻って来た僕のこれからの運命は――。全てのサラリーマンに、生きる証と働くことの意義を問う、家族と企業の物語。

内容(「BOOK」データベースより)

黄泉の国から帰って来た「僕」は誰にも姿が見えない。遺された家族の今後を思い、建設会社の談合態勢も阻止しなくては。幽霊となって東奔西走(?)する「僕」の生きていた証とは何なのか。全てのサラリーマンに問う、家族と企業の物語。

登録情報

  • 単行本: 352ページ
  • 出版社: 実業之日本社 (2009/1/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4408535427
  • ISBN-13: 978-4408535425
  • 発売日: 2009/1/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 555,235位 (本のベストセラーを見る)
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By mshr_s
形式:単行本
過労自殺により、この世の人ではなくなってしまった主人公・野口哲也。
ストーリーは幽霊となった主人公の視点で語られます。
経済・金融小説の大家として知られる著者ですが、
本作は情愛に満ちた家族小説の印象が強いです。
愛する家族の死に際して、生きた証を明らかにしたいと奮闘する妻を
「いつもそばにいるよ」とのタイトル通り、ずっとそばで見守る主人公。
互いに触れ合うこともできない中でも
確かにそこに存在する家族の絆、愛情に心揺さぶられます。
ただの家族小説で終わらずに、
談合問題、名ばかり管理職などの社会問題を取り上げながら、
会社で働くことの意義を問う著者のライフワークとも言えるテーマも健在です。
各所で掲載される著者のインタビュー記事などを読むと、
日常的に家族を大切にしている姿が浮き彫りにされていますが、
そういった家族愛を前面に押し出した新しい一面とも感じ取れる作品。
「いつもそばにいるよ」最後の一節は目頭が熱くなりました。
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By 正義の味方 トップ500レビュアー
形式:単行本
地方A市の地場名門の大稜建設。営業部社員の野口哲也が、妻の佐代子と2子を残し他界した。市民体育館の初めての一般競争入札に絡んだ積算作業や何やかで過労自殺ということだ。厚労省の平成19年度発表で、精神障害で労災補償認定が268人(前年比30.7%増)、その内過労自殺は81人(同22.7%)と増加傾向にあるという(本書p.136)。妻佐代子は老弁護士と孫の藤堂弁護士に依頼し、労災申請認定・労災保険金受給と損害補償を求め争おうと決心する。テーマとしては、地方都市経済圏の強い有力企業と弱い労働者、指名競争入札と談合、裏金と贈収賄、恒常的長時間労働、時間外未請求、過大なノルマ、パワハラ、精神的緊張、精神的疾患、過労自殺と、盛沢山の深刻な問題だ。一方で中村常務、高橋営業課長、甘粕市長、フィクサー天童、伊吹市議会議員等々のドタバタは軽い印象を与える。重い問題解決に挑む妻も弁護士も対応が弱く軽い。まして実際に自殺か、他殺かの警察の捜査は見られない。会社忘年会の様子は読むに耐えない。正に社会的に重大な主題に、登場人物の動きや描写や展開がいかにも雑で軽く感じられる。また本書の売りの「傍で見守る家族愛」であるが、このコンセプトは名作映画の「GhostーNYの幻」を思わせる。暴漢に襲われ死んだサムが幽霊として愛するモリーを守ろうとする愛のドラマが鮮明に甦った。本書がこの愛の物語に主軸を置くなら、社会問題は重すぎた。企業告発を描くのが主眼なら、家族愛は余分だった。但し一方で従来の江上小説は常に合併メガバンクと人事、株主総会、不良債権、反社会的勢力、金融庁検査という繰返しだったが、今回は全く趣向の違う小説だ。特に私の選ぶワースト3の「合併後‐二十九歳の憂鬱」、「円満退社」、「社長失格」に比べれば、本書は断然に良い作品で、今後が楽しみになったことは確かだ。
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