膿や毒が溜まっていたら、まず切開して膿や毒を体外に出すことが肝要です。そして多くの場合膿や毒を出せば、後は人間の自然治癒力で回復します。そして加藤氏の著作の多くは心に溜まった膿や毒を排出するためにあるのだと思います。もちろん膿や毒を出すときには相応の痛みがともないますが。
本書であつかわれている「被責妄想」とは加藤氏の造語であり「被害妄想」が元となっています。ただ「被害妄想」が多くの場合本人の思い込みによるところが大きいのですが、「被責妄想」(むしろ「被責感情」とした方が加藤氏の意図が伝わりやすいと思いますが)は家庭環境など外的要因で発生し、本書ではその原因と加責する人の特徴が書かれています。
さて最初に述べたとおり本書は加責してきた自分そして環境に気付くための本です。具体的な治療法はワークブックやひどい場合カウンセラーの協力が必要ですし、それ以前に自分の過去と向き合うことで痛みも味わいます。しかし本書を手にするだけの気力のある方は自分で未来へと歩むの方法を見出せるのではないでしょうか。自分の力を信じてください。