昭和30年代後半のヒット曲を収録したマキシ・アルバムです。
橋幸夫、吉永小百合の「いつでも夢を」、清純な歌声が懐かしい吉永小百合の「寒い朝」、デュエットがブームだった頃の吉永小百合と三田明の「明日は咲こう花咲こう」「勇気あるもの」と当時ヒットした曲が収録されており、様々な思い出がよぎってきます。まさしく「歌は世に連れ、世は歌に連れ」という言葉の意味を表わしていた時代のヒット曲です。青春歌謡というイメージをもったこれらの曲は、それ以来ほとんど聴くことがなかったのですが、このCDに収録してもらったお蔭で旧友と再会を果たしたような気分になりました。
昭和37年の大ヒット曲で橋幸夫,吉永小百合のコンビで歌われた「いつでも夢を」が特に懐かしいです。この年の暮に日本レコード大賞を受賞したわけですが、当時橋幸夫が19歳、吉永小百合が17歳でした。すでに二人とも大スターで、映画やテレビで大活躍していましたが、今から思えばまだ10代のスターだったというのは脅威です。伴奏も単純で、メロディーもハーモニーもシンプルですが、その歌心はストレートに伝わってきます。その若々しい二人の歌声と佐伯孝夫作詞、吉田正作曲の名コンビ生んだこの曲は、これからもずっと思い出の曲として歌い継がれるように思います。
今のように、大量の音楽が使い捨てのように聴かれるのではなく、ドーナツ盤を大切に何回も何回も磨り減るほど聴いたものですから、大抵の曲は歌詞を見なくても歌える愛唱歌といえましょう。皆が口ずさめるような、その時代を象徴するような曲を共有できたというのは幸せだったのでしょう。