東アジアの列島、大陸にしがみついたみたいな島々、この日本の位置をふしぎに思ったことはありませんか? そして人の顔から見ればあきらかに中国大陸とも、台湾およびさらに南の島々とも、朝鮮半島ともつながっているのに、「中国語」や「朝鮮語」とぜんぜん音がちがう言葉を私たちが話しているのはなぜ? 答えは、「日本語」が音的にはポリネシア言語だということにあると思います。ポリネシア、あれだけ広大な海域に移住する航海術を知っていた人々が、この列島を「おなじみの島々」と考えていなかったはずがありません。ハワイの独特な魅力は、日本列島人のポリネシア・コネクションに深く関係しているはずです。そして本書は、そんなハワイ語の入門として、すばらしいできばえ。われわれにとって発音は非常に簡単なこのことば、その単語の数々を、かわいいイラストとともに紹介してくれます。感動的なのは、雨の名前! カウアイ島ハナレイに降る激しい雨は「カウアロク」、マウイ島ハナに降る雨は「ラニ・ハッアハッア」、わがふるさとヒロに降る雨は「カニ・レフア」。166ページの「ことわざ」にいたるまで、非常にしっかりした内容です。拍手! フラやウクレレといったお決まりのアイテムに興味がある人だけでなく、海が好き島が好きな人なら、だれでも楽しめる本だと思います。ハワイ大学でポリネシア言語学を学んだという校閲者、モアニケアラ木村さんの功績を讃えるべきでしょう。ああ、ハワイに行きたいなあ、