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いちばん大事なこと ―養老教授の環境論 (集英社新書)
 
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いちばん大事なこと ―養老教授の環境論 (集英社新書) [新書]

養老 孟司
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

環境問題は最大の政治問題であるとする養老流環境論。複雑なシステムである自然を相手にする時は、西欧式コントロールではなく、日本古来の「手入れ」の思想こそ大事とする。著者初の本格的環境論。

内容(「BOOK」データベースより)

環境問題のむずかしさは、まず何が問題なのか、きちんと説明するのがむずかしいことにある。しかし、その重大性は、戦争、経済などとも比較にならない。百年後まで人類がまともに生き延びられるかどうかは、この問題への取り組みにかかっているとさえいえる。だからこそ、環境問題は最大の政治問題なのである。そもそも「人間社会」対「自然環境」という図式が、問題を見えにくくしてきたし、人間がなんとか自然をコントロールしようとして失敗をくりかえしてきたのが、環境問題の歴史だともいえる。本書は、環境省「二一世紀『環の国』づくり会議」の委員を務め、大の虫好きでもある著者による初めての本格的な環境論であり、自然という複雑なシステムとの上手な付き合い方を縦横に論じていく。

登録情報

  • 新書: 200ページ
  • 出版社: 集英社 (2003/11/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087202194
  • ISBN-13: 978-4087202199
  • 発売日: 2003/11/14
  • 商品の寸法: 16.8 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dream4ever VINE™ メンバー
形式:新書
環境問題こそ最大の政治問題。人と自然の間に巨大な壁ができてしまった。(帯より)

身体を自然の一部だと認める事。これが難しいと養老先生は言う。
「ああすれば、こうなる」と思考することが脳化社会の基本だと言う。

虫の種類の減少や総数の減少を肌で感じている養老先生の、人類がこれから直面する
危機を日本人は真剣に考えなければいけないと思う。もちろん世界も。

DDTはノーベル賞を取ったが、その後の使用禁止を見ても明らかなように
昆虫を殺したが、人間にも害があることが分かった。
日本住血吸虫の撲滅のため宮入貝を絶滅させるために農業用水路はすべてコンクリート
で固めた。(おいらはその周辺の住民だから良く知っている)そしてメダカは居なくなった。
これらは、ああすれば、こうなる式の結果である。

日本の里山の手入れや、魚付き林の手入れは日本の素晴らしい自然の付き合い方だった。
欧米の単なる森林伐採等とは異なり、自然から恵みを得ながら生活を行ってきた。

コントロールと言うマニュアル化されたものは手入れではない、
すなわち自然との関わりをマニュアル化などできるはずもないので
あるから。
努力、根性、辛抱と言う日本人の国民性は自然との関わりの中で手入れをして得たものである。
遺伝子組換えや異種移植に関しても養老先生の指摘は及んでいる。是非研究者も読まれる事を期待する。
人間の細胞の一つすら作り出すことが出来ない我々は何処から来たのか?
それは自然であることは明らかではないだろうか。

養老先生の「逆さメガネ」で、自然保護と言う言葉はおかしいと
言っていたように思う。しかし保護と言わなければならない程の
現状であることを嘆かれているし、多くの日本人が感じていると思う。

このレビューは参考になりましたか?
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaz0775
形式:新書
レビュアーが養老先生に巻頭から同意するのは「環境問題」の扱いの難しさだ。1つには環境が一番という原理主義。人間から愛らしく見える生物の愛護の一方、細菌やゴキブリなど忌み嫌われる生命の絶滅には誰も興味を示さないだろう。捕鯨問題の政治的側面も同様だ。という側面で「地球にやさしい」というスローガンは「ヒトが持続して生きていける環境推進」という人間中心主義にほかならない。それを人間のためでなく地球のためにと口に出してしまったとたん、嘘(白黒はっきりわからない事を断定してしまう)が露呈する。とは言っても、レビュアーも地球環境の破壊には危機感を感じる。養老先生が本書で訴えている主張には「唯脳論」から昨今の著作に一貫したテーゼがある。それは(ヒトには万物をコントロールしたいという欲望があるが(池田清彦氏著作の引用))自然を科学ではコントロールする事(脳の都市化)は極めて困難であり、すなわち環境論を語るにはその複雑系としての認識とコントロールの難しさを把握しないではすまされないという論理である。本書でも書いているが「それではどうすればよいのでしょうか」と安易に答えを求める読者が枚挙いとまない。橋本治の「わからない方法」の結論と同じく、環境問題も答えが科学者の作ったマニュアルに書いてあるものではなく、自分で考えていく宿題である。地道に地を這うように愚直に考えていくしかない。

余談になるが池田氏も養老氏も虫取りの盟友である。虫取りは環境原理主義者には敵対視され、肩身の狭い思いをする。虫取りは自然を破壊すると追及されたときに、池田氏がゴキブリの研究をしているんですと答えたところ(たぶん嘘)、相手はそれ以上何もいわなかったそうだ。(これは本書に書かれたエピソードではない)

このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
あらゆる情報の津波にもまれ社会が複雑化することにより、それに対応するべきヒトの思考回路も同じく複雑化し、多面的な社会的要素を多くの人が共有するようになるのかといえば、必ずしもそうではなく、逆に単純一元的な思想が支持を得て幅をきかせはじめる。普段いかに自由だとはいえ単純な「思い込み」に自分自身を含め多くの人が縛られて左右されていることか。

この本では冒頭、環境問題とは「自然」対「人間」ではなく「自然」対「都市」であり、また「都市である脳」と「自然である身体」は対立しているという発想にまず驚く。そしてそれを基本に環境問題における中欧日の歴史、儒教や朱子学といった思想から現在の少子化問題まで幅広く的確に説明するものだから、これ一冊だけでもたいへん勉強になる。

そして最後には環境問題とは森や動物の保護といった「外」だけではなく、同時に「内」である自分自身の生き方の問題だということに気付かされる。

素晴らしい本にめぐりあえました。
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養老先生の話の筋道が分かった気がする・・・・・
変な感想なのですが。... 続きを読む
投稿日: 2005/8/30 投稿者: 電気うさぎ
養老先生の大ファンになりました
なんとなく養老先生ファンだった私は、これを読んで強固なものになりました。脳は単純だから「ああすればこうなる」式にあてはめたがるが、世界というのはもっと複雑であり、... 続きを読む
投稿日: 2005/6/16 投稿者: shinshin94
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