中島さなえは中島らものお嬢さんである。
らもの死後、新作は悲しいかな期待できない。
そんな中、中島らもが種を植えた作品
さなえさんが小説家デビュー。
期待以上の出来である。
『ゴリづらの木』は少女と祖父の友人とが読んだ後、さわやかな気分になる
小生一番のお気に入りの作品。
『手裏剣ゴーラウンド』は、
何代にもわたり「抜け忍」を追い求めている設定自体が笑える。
白土三平作品が大好きな小生にはたまらない物語だった。
表題作の『いちにち8ミリの。」は
村の丘の上にある祠にある
石の悲しいほどの愛の物語である。
好きな女性に近づくために
一日かけて8ミリだけ彼女の家の見える場所まで動く。
一年かけてもう少しでその場所まで達しようするとき、
毎年、石にとって悲しい出来事が起こる。
石と会話できるのは彼女のペットである猿だが、
この猿も彼女のことが好き。
猿の視点から村と祠のある神社の騒動が描かれている。
中島らもは、素晴らしい娘さんを残してくれた。
(らもさんのおくさんミーさんにも感謝)
★4つは次回作にも期待することで、
一つ★を減らしました。
とても面白かったです。