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いじめるな!―弱い者いじめ社会ニッポン (角川oneテーマ21)
 
 

いじめるな!―弱い者いじめ社会ニッポン (角川oneテーマ21) [新書]

香山 リカ , 辛 淑玉
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 720 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

どうして弱い者いじめは繰り返されるのか?
いじめはなぜ起こり、なぜなくならないのか? あなたは無意識にいじめに荷担していないか? インターネットなどを通じてさらに陰湿化していく日本の「いじめ」の実態から、その真の原因を探る

内容(「BOOK」データベースより)

日本のいじめが様変わりし、陰湿化した理由を探る。「いじめ社会」日本の精神構造と社会的背景を徹底分析。

登録情報

  • 新書: 198ページ
  • 出版社: 角川書店 (2008/03)
  • ISBN-10: 4047101354
  • ISBN-13: 978-4047101357
  • 発売日: 2008/03
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By toshi
形式:新書
 なかなか切れ味の鋭い本だと思って、途中までおもしろく
読んでいました。ところが突然、尾崎豊が登場し、彼を理解
できない若者はおかしいみたいな書かれ方がしてありました。
一気に読む気がうせてしまいました。
 尾崎豊を好きな人もいれば、嫌いな人もいる。共感できる
人もいれば、できない人もいる。これ自明の真理。あなたが
いくら尾崎を好きだからといって、彼を知らない、あるいは
酷評する若者が増えているのは、社会への反発心がなくなっ
ている証拠だ、などと短絡的に結論付けるのはやめてほしい、
香山さん。
このレビューは参考になりましたか?
26 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By もなか VINE™ メンバー
形式:新書
対談に短いエッセイが挟まっている、手軽なつくりである。
対談という性格上、いじめにたいする緻密な分析や批判とはなっておらず、会話の流れからの思いつきの言いっぱなしであるのはやむをえないかもしれない。が、最近の若者の犯罪動向等について、ワイドショーと同レベルの体感治安認識をしめしたり、アメリカの状況についても、「貧困大国アメリカ」を読んだあとでは、まともに取り合う気にもならないお粗末な称賛を与えたりしている点は見過ごすことが出来ない。
さらにエッセイ中で、福岡の家庭内殺人事件を日本型いじめの典型とする辛の見解はあまりにも粗雑だ。催眠術にも通じた加害者の心理操作によって引き起こされた事件であるのに、被害者達の性格に起因するものとして捉える論理には強い違和感を感じた。(もちろんその背景として日本社会の構造的問題があることは強調されてはいるが、そういう問題ではないだろう。)
もう少し濃い中身を期待していたのだが、残念ながら期待はずれだ。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By T.H.
形式:新書
 本書は、日本社会における「いじめ」の構図について、同調圧力とパワハラの側面から分析する内容の書である。
 同調圧力ということでは、そこに堀井憲一郎氏のいう「若者殺し」の構図を当てはめると、より具体的に理解できよう。すなわち、そこには「自分の世代が経験した流行とそれ以降の新しい物事にしか関心がないのが正常で、それより古い物事に興味を持つのは異常である」とするスティグマが成立する。また、絶えず最新の流行に興味を持ち続けようとする行動も、理由なきいじめを避けたい心理ゆえにであろう。とまれ、このような図式になると思われる。これでは『親子という病』の結論で示されていた「家庭の外に目をやり、身を置く」ことも、それは趣味嗜好への価値観を共有しないと持たないほどの、薄っぺらな関係性しか築けないという、悲しい構図になる。他にも数々の弊害をもたらすことは『一人勝ちの経済学』への拙稿に記述したとおりだ。
 またパワハラということでは、昨今のグローバリズムからの影響についての考察を経たあと、最終的には『子どもたちの生と死』への拙稿でも触れた、抑圧委譲の関係性にまで掘り下げている。思えば、これまで男中心で築かれてきた人間社会の、最大かつ致命的な欠陥こそ、この抑圧委譲の正当化だったのではないか。
 いずれの側面にも共通することは、国の経済成長のためには個人も社会も悉く犠牲にして憚らない、傲慢な精神性によるということだ。それについては、現代日本が近隣国の戦争による特需から経済発展のきっかけを攫み(朝鮮戦争)、また高度成長をも実現した(ベトナム戦争)こととも大いに関係があろう。
 巻末近くでは「和を以って貴しとし」の負の側面まで掘り下げているだけに、背景・原因について詳しく考察しようとすれば、もう一冊分のレビューが必要になってくる程だ。
 しかし、確かにいえることは、今回の震災でも改めて思い知らされたことだが、立場の弱い者ほど「他は一切責めず、ただ己のみを責めよ」と強いられる一方、社会的地位の高い者に共通した性格は「他人に厳しく自分に甘い」というものだ。即ち「日本人の美徳」も、一皮むけば強制された行動様式でしかないといえる。
 それゆえ、同じ民族でも立場が違えば性格も異なり、さらに「和の精神」は立場的な格差を固定化し隠蔽するものだ。だから同調圧力を嵩にした多数派も含め、立場の有利な側には、彼ら自身に己の加害性を、絶えず気づかせなければならない。それが「いじめるな!」の精神であろう。
 ただ、香山リカ氏に苦言を呈すとすれば「いじめ」には診察室の中で初めて触れたというなら『親子という病』の文中で「イノセンス」を免責性などと切り捨てて欲しくなかった。
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