内容については、内藤朝雄さんという方のいじめの考察をもとに、私はさらにこう考えたという視点を加え、いじめの構造というタイトルをつけて出版したという格好の本です。
教職経験者が執筆したという点が、良い点でもあり、悪い点でもあったかなと思います。良い点は、現場の先生が書いたゆえに、実例についてはリアリティがあります。悪い点は、色々いいたいことがあるのか、保護者へのグチからゆとり教育の批判までしていて、何が言いたいのか焦点がぼやけています。いじめの本ならいじめについて書くべきで、学力についてはまた別の機会を狙ったほうがよかったでしょう。
解決法については、基本的に管理教育によるけじめで対応ということを描いています。これも効果が期待できるものもあればできなそうなものもあります。例えば加害者の出席停止は、これは期待できます。しかし、警察を導入するというのは、警察は保守的な組織だから、いじめに理解があるかどうかはグレーゾーンだと思います。
最終的には、このようにいいこともかいてあればあやしいこともかいてあるという感じです。それでもテーマが面白いので、よければ一読を。