玉石混合のBL小説の中でも石率の高い(・・・)レーベルですが、
これほどの駄石を拾ったのも久々(笑)。
出版物として担当者さんの目を通過したのも正直驚きです。
叔父の怪我により、彼の勤める投資会社(といってもマンションの一室で、
社長一人社員一人の規模)でバイトをすることになった大学生。
内容は、性格難ありの社長とこの大学生の恋愛(のはず)なのですが、
あらすじだけでもよかったんじゃないか?と思えるほど、中身が空っぽです。
話の進展はほとんどなく、それよりもあまり意味のない状況描写も長々と続きます。
(正直、人物の描写に関わるならともかく、単なるコーヒーを淹れる場面を
お湯を沸かすところから忠実に延々と書かれても・・・)
わずか3人だけの登場人物なのに、心情的な動きが乏しく、
まるで機械的に反射で書かれたような文章がただ連なっているだけで、
小説として出す意味があったのか疑問。
文章は一見まともなのですが、どうもこの著者の書くものに共通する、
意味のない思わせぶりなだけの結末文も興醒めです。
「小説」だと思って読まれると、非常に困惑されると思います。
脳内で自分で物語を補完できる方ならありかもしれませんが、
だとしたら小説として読む必要もないのでは・・・