京のプリンス未生流笹岡次期家元から新お家元になられての第一弾!帯には「家元直伝。かくも新鮮な伝統文化のエッセンス」とありますが、読み進むうちに「これはビジネス書?マネジメントの本?」とも感じさせる経営のヒントが次々に出てきます。グローバル化と多様化する価値観の中、世界を相手にビジネスを展開しなければならない時代だからこそ、伝統の中で培われ生き残ってきた美意識や型に、日本人の普遍的な強みを見出すことができるのだと気付かされました。「…花に手を加えるのは、自分の個性を花に押し付けるためではなく、その花固有の美を引き立たせるため」など人材育成や組織経営ににも通ずる教えではないでしょうか。終章では、「伝統とは変わること。生き残るためには、新しいマーケットを獲得」と、ビジネスの世界以上に、伝統や文化を引き継いでいかねばならない強い使命感と危機感をお持ちであることも垣間見えます。
先代お家元のお教え「うつむいあたらあかん!うつむいた花は、いけたらあかん」は、いけばなのみならず人生についても仕事についても言えることですね。いけばな、日本文化、京都の入門とともに知価創造を目指すビジネスパーソンの方にも、ぜひ手に取っていただきたい1冊です。