いやあみんな結構きついねえ。
確かにいつも通りのパターンでこれといって目新しいアプローチも無い。
この二十年フラストラーションを抱いてきた1980来のファンですが、もういいですね。
当時の松田聖子にこだわるのは必要は無い。
彼女はいろいろ試してきたけれど、ほんとによくここまでたどり着いたなと。
こんなに影響力のある歌手なので、売れる作曲家や才能あるブレーンを手に入れようと思えばいつでもそうできたはず。
だがしかし、作詞家作曲家としてB級だとなんど言われとようと、そしてまずこの業界に生きてきた歌手としてそれを十分把握していたとしても、松田聖子は自分の自由を選んだ。
殺人的なスケジュールを要求したソニーに言われるまま、アイドルポップスシンガーに徹した80年代を生き延び、国民からの批判を集中的に浴びながらも一人の働く女、いやその道のプロとして自身を主張した90年代。
彼女はついに今有する自由を楽しみながら活動し続ける権利がある。100%ミュージシャンとして看板をあげることのできるユーミンやみゆき、またとっとと引退した70年代のスーパーアイドル百恵たちとはハードルの高さが違う。
ここまで30年も一人で生き延びてきたシンガー松田聖子をそろそろ受けて入れてもいいのでは。彼女はただのミュージシャンでもアイドルでもない。松田聖子というう唯一無二の表現者でありある意味芸術家だ。
今回の曲は素晴らしい。日本語を本当に分かっていない"ミュージシャン"がフェイクな日本語でiTuneかYouTubeで拾った海外の曲に合わせべらべら歌うより、簡単でありながらより洗練されたメロディーに合わせ簡潔な歌詞を天才的な表現力で淡々と歌う聖子に好感が持てる。彼女は素晴らしい。何をとっても新鮮だ。表現力、歌唱力、存在感。プロ以上のレベルだ。
こういう存在を軽んじる傾向のある世の中に危機感を感じるのは僕だけだろうか。美空ひばり、山口百恵など挙げれば数えきれない才能溢れるパフォーマーが減り続ける今、本物に改めて注目を集めるべきだと。
松田聖子は文化財とまではいかなくとも近代の日本文化をなんともうまく表現した最高のポップアーティストだ。これ以上証明する必要性がない。聖子本人そういういうレベルをとうに越していると。
あとは各人の趣味に合うか合わないか。それのみ。