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いい日、旅打ち。 - 公営ギャンブル行脚の文化史 (中公新書ラクレ)
 
 

いい日、旅打ち。 - 公営ギャンブル行脚の文化史 (中公新書ラクレ) [新書]

須田 鷹雄
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

地元民に交じって、名物を食べながら、予想紙を広げる。勝てば、夜はネオン街へ。これぞまさに、世のギャンブラーの夢。日本の全公営競技場を踏破した猛者が、あなたを至福の旅に誘う。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

須田 鷹雄
昭和45(1970)年東京生まれ。大学在学中の平成2年に別冊宝島『競馬ダントツ読本』(宝島社)で競馬ライターとしてデビュー。その後、JR東日本社員との兼業時期を経て平成8年に独立。以後、フリーランスの競馬評論家・ライターとして活動するとともに、テレビ・ラジオ・イベントの出演や構成にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 287ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/11/11)
  • ISBN-10: 4121503341
  • ISBN-13: 978-4121503343
  • 発売日: 2009/11/11
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
100近くある日本の公営競技場を訪問してギャンブルをする「旅打ち」の魅力を縦横に語る。粗製濫造、中身の薄い新書がまかり通る中、著者は国内の全公営競技場を踏破して本書を取材している。そして、新書という限られたスペースの中で、単なる競技場訪問記にとどまらず、戦前からの歴史、先行作品研究、公営競技場の持つノスタルジーなどの観光性なども盛り込み、深みのある本に仕上げた。

「廃場訪問」「競技場グルメ」など旅打ちスタイルの分析や、荒尾やばんえい、小松島など、地方色がよく出ている競技場の訪問記は写真が豊富で、文章と共に濃厚な「昭和っぽさ」が伝わり楽しく読める。また、「泡」「米」なんて隠語を使って禁制品の販売をしていた、など各章末のコラムも読みでがある。観光地を巡る普通の旅は、当地のよそ行きの姿を見るだけだが、ギャンブルは本当の地元を楽しみながら見られる希少な場だというのがよく分かる。

非常に中身の詰まった本で、途中で休まず一気に読み切った。どちらかというと紀行文好き寄りだが、ギャンブル好きの人もデータ本としてそれなりに楽しめると思う。個人的に公営ギャンブルはギャンブル以上に、文化や行政としての興味でしか見ないので、競馬予想家としての著者の力量は分からないが、競馬ライターとしての著者の目は、今まで考えていた以上に冴えていると感じると共に、とかくJRAやホースマンに迎合するか、逆に斜に構えるという書き手が多い中、掛け値なしにギャンブル文化を愛していることが、本書を読んでよく分かる。公営ギャンブルは次々と廃止傾向にあるが、本書でノスタルジーという魅力を再発見してもらい、少しでも売上回復に…と底辺から公営ギャンブルを盛り上げたいという著者の考えに好感も持った。新書ではなく、出来ればもっと厚い本で読みたかったが、採算度外視の労作であること、本書執筆の理念に共感して☆5。
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形式:新書|Amazonが確認した購入
先日、家人に『川崎競輪場にグルメ横丁なるものがあるらしい。面白そうだから行ってみたい!』と言われました。

その時、自分の中で消えかかっていた炎が息を吹き返してくる感じがしたんですよね。

10年ほど前、まだ八九三な生活を送っている時、本書でも推奨されていた別冊宝島の『旅打ち読本』に触発されて、関東地方にある公営競技上全てを踏破してやるぞ!と訳も無く燃え上がったのです。若かったので、ショーも無いことでも何か目標が欲しかったんですかね?(ちなみに、「旅打ち」というのは”タビウチ”と読むのでしょうか?私は気取って”タビブチ”と言っていました)

当時、夜勤のアルバイトをしており、日中は(寝なければ)自由な時間があったので、仕事が終わったら電車に飛び乗り、今日は小田原、明日は取手と言った感じで、着々と全場制覇に向けて歩を進めておりました。当時はまだ高崎・宇都宮・足利の北関東ブロックの競馬場も存在しており、今にして思えばあの時行っておいて良かった!と思います。(だから須田さんが『早く行ったほうが良い!』と力説するのにも肯けます)

しかし、残り1場(多摩川競艇場)と言うところで、足踏みをしているまま、外国に行ったり、堅気の仕事に付いたり、大病したりと時ばかりが過ぎ、いつしか関東全場制覇の目標も忘れ去っていました。

そこに飛び込んできたのが、家人のヒトコト。よ〜し!と思い切って、多摩川競艇場⇒川崎競輪場(ナイター)のダブルヘッダーを敢行することになりました。実に10年ぶりのダブルヘッダーでした。

結果は...惨敗。特に競艇では1レースも中りませんでした。軸にしていた2艇が両方フライングしたりもしましたね。どないやねん!!

でも、楽しかったですね。家人のおかげで久々にやさぐれ時代の雰囲気を味わえました。今後は旅行がてら、他の地方の公営競技上を回ってみようかと思います。

〜妻背負い 外れ舟券数えても 数え切れぬは 妻の恩愛〜
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形式:新書
 ギャンブル好きにとって、実際にその現場である「場」に足を運んでみるというのは大きなテーマであるに違いない。本書は競馬ライターとして、評論家として、すでに実績のある筆者が本職である(?)競馬場のみならず、競輪、競艇、オートまで、そのすべてを踏破したという、壮大な「旅打ち」の記録である。何といってもその数は100を超えるのだから、それだけでとてつもない価値がある。競馬場、競輪場と、単独種目での全場踏破はあっても、全種目全場となると前人未踏の偉業に違いない。

「旅打ち」といえば行く先々で味わう、その土地ならでもの名物も大きな楽しみのひとつだが、その辺のガイドぶりにも抜かりはない。「旅打ち」の歴史にも触れていて、「帯広の白浜」なる猛者のエピソードなどは大変興味深かった。

 また、小松島競輪と飯塚オートではその誕生前後の歴史にも言及している。個人的にはこの辺がいちばん面白かったが、「旅打ち」のテーマからはいささか逸脱していないだろうか。たまたま参考文献を見つけてしまったということなのだろうが、ここだけ詳しく掘り下げているというのはいささかバランスに欠けると思う。

 この手の資料は探せば、まだどこかに眠っているはずだ。ここはあえて「旅打ち」から切りはなし、別の視点から書き起こせば、大いに価値のあるまったく別の本が書けたのではないか。

 歴史に関する箇所では、美濃部都知事時代の「公営ギャンブル廃止」を「婦人票目当ての筋の通らない話」とばっさり切り捨てているが、いくら公営ギャンブルが好きだからといってこの書き方はいただけない。もし論を張るならそれなりの検証が必要だし、その気がないのならこの話には触れないほうがよかった。

 最後に重箱の隅をつつくような指摘になるが、参考文献にある「『競輪五十年史』JKA」という表記は正しくない。出版時の名称である日本自転車振興会とすべきである。どうしてもJKAとしたいなら「オートレース二十年史」もそうしなければならない。
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