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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
偉大なる作家。,
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レビュー対象商品: あ・じゃ・ぱん (上) (単行本)
戦後東日本がソ連に、西日本がアメリカに占領されたという設定のもと、主役は無論のこと、三島由紀夫、中曽根康弘、田中角栄といった人物が架空の歴史を生きていく。 幾重にも仕掛けられた虚構の中、戦後への悪意、 歴史への問いが強烈ににじみ出る、まさしく傑出した作品。 作中のおよそ2/3が引用、借用らしく、作者以外が全てを知るのは恐らく不可能。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
富士山に穴が開く,
By 野火止林太郎 (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: あ・じゃ・ぱん!(上) (角川文庫) (文庫)
浜岡原発の全停止が決まった。当然である。2〜3年後に防潮堤が新設されるまでの期間設定はあるものの。
本書は2002年3月の初版で読み、新装版(加筆版)で読み、今回文庫版で三読目。 戦後ニッポンの、アメリカのパロディとして面白いというだけでなく、三島由紀夫こと平岡公威、田中角栄といった登場人物の配し方が精妙であり、時に大山田風太郎にも迫るかという筆の冴えも見せる。 矢作俊彦がコレだけのパワーを持続したことは決してなかったのであり、畢生の傑作と言うに吝かじゃあない。 作品のテイストは所謂“エンターテインメント”なのであるが、些かの戦後史雑学を身につけていないと面白く読めないかもしれない。 次の一文など、現代では最早読むための“教養”を必要とする。 <トヨタの朝礼やパナソニックのラジオ体操は、北朝鮮=大韓社会主義共和国の名高いマスゲームと見た目、私には全然区別がつかない> 団塊ネタとして嫌う向きもあるかもしれない。 物語終盤、富士山に穴が開く。洒落にならない。それゆえもあって、イマも読む価値があると思う。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もの凄い歴史改変的ハードボイルドミステリのパロディ,
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レビュー対象商品: あ・じゃ・ぱん!(上) (角川文庫) (文庫)
ものすごい偽日本史。まだ、上巻だけだけど、実在の人物や起きた出来事をうまく使いながら、もしかしてあったかも知れない偽りの日本史を築き上げていく話は、読むのがやめられないほどの興奮を覚える。
読んでいくうちに、何が本当なんだか分からなくなってしまう。よく出来てる話だ。 それに内容は、歴史改変的ポリティカル・フィクションだけど、文体はハードボイルドミステリー。レイモンド・チャンドラーの『さらば愛しき女よ』のパロディ、あるいはオマージュになっていて、ハードボイルド好きな自分としては、それもいい。 主人公は私立探偵ではないがマーロウを思わせ、彼と出会う日本人女性、廣子はアン・リオーダンを思わせる。 田中角栄が魅力的な人物に描かれているのが面白い。下巻が楽しみだ。
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