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筆者の性格もあるのか、ユーモラスな文体で、読み手に過度なストレスを与えない。
また、敵である連合軍パイロットに敬意を払っているのも、気持ちのよい点である。
筆者は開戦後に実戦デビューした。内地から出発する前日に、母親が基地にたずねてきて、息子をよろしく頼みます、と飛行機をなでた話にはしんみりさせられる。出発直後に大事故が起こるのだが、筆者は難を免れている。
ニューギニアでは、人格技量ともにすぐれた上司にめぐまれ、武運にも見放されず、全体としては劣勢のニューギニア航空戦にあって、めきめきと戦果を上げていく。
中には、撃墜されそこなって不時着し、なんとか基地に戻るまでの苦労譚もある。
防空戦闘だけではなく、敵地攻撃をやっているのも、読み手としてはおもしろい。中には、訓練もなしにいきなり爆装して、敵の艦船に攻撃をしかける一幕もある。
これは、とりもなおさず、人材や機体のやりくりが、それだけ逼迫していたことを意味していよう。
途中から、ドイツ製の20ミリ機関砲を積んだ機体に乗って戦う。はじめてこの威力絶大な武装が基地にもたらされたときの、隊員たちの喜びようが、印象的だ。
空戦記は、大勝利の戦闘で終わる。しかし、ニューギニア航空戦自体は、最終的には連合軍の上陸で幕を閉じた。
読み終わった後で、筆者とともに戦った68戦隊のパイロットたちがどうなったのか、気になった。
それ以上に男同士の友情、信頼関係が光り輝く。
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