京大の大学者の方なので、病気治療に際しては、一般人よりも色々と新治療法についての情報が入りやすいのだろうと想像するが、著者は、新たな療法があればそれを積極的に受け、その結果、副作用から人工肛門をつけなければならないという苦労もされつつ(奥様は、著者がこれで自殺をするのではないかと恐れたとのこと)、健康ではないが、余命数年という重篤な前立腺癌と何とか折り合いをつけながら、新しい大学の学長も勤められ、更には日米のアカデミーの会員にもなられるという、常人では考えられない病気と仕事の両立をなさっている方。
人並みの寿命は諦めるが、健康年齢(いわゆる前期高齢者の年齢)までは何としてでも生きたいという強い意志。同じ病気を患う者として、とても勇気づけられた。