実話をベースに映画化された刑事ドラマで、主人公はパリ警視庁で
ライバル関係にある警視レオ(ダニエル・オートゥイユ)と、
ドニ(ジェラール・ドパルデュー)。
1人の女性を奪い合った過去を持ち、かつて親友だった2人の男が、
次期長官の座をめぐって火花を散らすというストーリー。
これぞハードボイルド!男の美学!
主役男優は2人ともルックス的にはオジサンなんだけど、いぶし銀の
かっこよさにやられます。
派手な銃撃シーンもあるし、警察内部のシガラミや男の友情も
描かれていて、サスペンスとしても充分に見ごたえがありました。
ドニのせいで、大切な人や仕事や時間を失ってしまったレオが
復讐に訪れるシーンは、意外な結末です。
まだ守らなければならないものがあったから、憎しみの連鎖を
断ち切ってあの行動に出たのでしょう。
正義vs悪という図式に見えがちだけど、そんなに単純なものじゃ
ないですね。
『インファナル・アフェア』や『LAコンフィデンシャル』や
『ヒート』が好きな方は是非。
本作も、デ・ニーロとジョージ・クルーニーでリメイクされる
みたいですが、この2人じゃ華やかすぎます。
ハリウッド色に薄められてしまうんだろうなぁ。
映像のトーンや、説明過多にならないプロットが魅力なのに・・・
原題『オルフェーヴル河岸36番地』とはパリ警視庁の住所とのこと。
それに『あるいは裏切りという名の犬』という邦題を付けたセンス、
素敵です。